僕は最寄り駅までバスを使っている。歩くと30分くらいかかるので。
駅までバスが通るルートは、朝時々渋滞する。交差点で右折が二回あり、そこでもかなり時間がかかる。普通に走れば僕が乗る電車の発車時刻の5~6分前に駅に着くのだが、渋滞と右折で手こずると、その電車に乗り損ねることもある。
そのように毎朝ハラハラするバスなのだが、駅の2つ前の停留所と、1つ前の停留所から乗ってくる人がいて、さらに際どいことになる。
歩いた方が早い距離なのに、なぜバスに乗る?
そういう人たちは全部で4、5人いる。年寄りはいない。30代~50代って感じ。足が悪いとか身体が弱いとかもなさそう。雨は降ってない。
駅(終点)で降りて、駅の反対側まで歩いて、そこからまた別のバスに乗るのかもしれないと思い、何回か尾行してみたら、その人たちは普通に改札を通ってホームへ向かった。本当に停留所1、2個ぶん、約100メートルだけバスに乗る人たちがいるのだ。
タダで乗れるパスを持ってる老人ならともかく、あの人たちは金を払っているはず。短距離だが、会社からバス賃が出てるのだろうか。
歩けば一本前の電車に乗れるのに、渋滞にはまって動かない満員のバスに乗ってくる理由が、いくら考えても僕には分からない。