曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

シャーボX ST3ブラックを買ったのだ その3

2014-04-09 23:41:48 | 文具
さて、職場で実戦投入されたシャーボXはどうだったか。

最初は、やや微妙だったと言わざるを得ない。スタンダードな軸を選んだが、若干太く感じた。よく考えてみると、軸径11.2ミリは結構な太さだ。それまで手帳用に使っていたコレト・ルミオも11.5ミリだが、シャーボXより断然軽い。重いペンで太いというのは、結構来るものがあった。

重さに拍車をかけたのが、油性ボールペンリフィル0.7ミリの渋さだった。ごく普通の油性ボールペンなので、とにかく書き味、ペン先の走りが重い。ゲルインクやジェットストリームのなめらかさに慣れすぎてしまったってのもあるが。

ゲルインクのロイヤルブルー0.4ミリも渋かった。細すぎるのか、紙の表面をひっかくようなところがあった。

だが、重いペンで頑張ってノートにメモ書きをしていると、なぜか普段は出てこないアイディアがポンポンと出てきて仕事がはかどってしまった。シャーボXの謳い文句に「感性品質と合理性を追求し、創造する力を高めた仕様」とあるのは、これかと思ったりした。
これはこれでいいのかもなあ、太いのも慣れてきたし、と思ったが、翌日ハードな会議があるので、速記できるように軽いリフィルが必要だった。帰りに某文具屋に寄って0.5ミリのエマルジョンと、ゲル0.5ミリのブルーブラックを買って換装した。

ジェットストリームやアクロボール、ビクーニャなどと戦っているエマルジョンインクは、現代的な滑らか油性ボールペンだった。ペン先が走りすぎて字が暴れるのもジェットストリームと同じ。シャーボXのゲル・ブルーブラックは、緑っぽいといわれてるが、使ってみると、これはこれで黒の代替になりえると感じた。意外に暗い色だ。

会議は追加したリフィルで乗り切れたし、そのままメモ書きに使っているが、なぜか油性黒+ゲル0.4ミリのときのようなアイディアが湧いてこない。あれはなんだったのか。書き味が重いほうが脳は活性化するのかもしれない。しばらく会議がないので、ちょっとまた戻してみようかと思ってる。

シャーボXのブラックは、会議中に使っても目立たないのがいい。というか、あいつ会議に相応しくないものを使ってると思われてるんじゃないかと心配する必要がないのがいい。会議でパーカー5thを使った時のようなストレスがない。堂々と持っていられる。普通のペンなんだから当たり前のことだが、今までいかに普通じゃないペンを使ってきたかということでもある。普通の筆記具は気楽でいいなあ。


シャーボXのロゴ。全身黒の無骨さを損なわないグレーで描かれている。


クリップの真下にリフィル選択の指標がある。この線に下の軸の指標を合わせる。「I」はシャープメカ固定で、僕は「II」がゲル芯、「III」がエマルジョンにしている。写真は「III」に合わせた状態。


各社のブルーブラックを比較してみた。上からシャーボXのゲル0.5ミリ、パイロットのハイテックCコレト0.5ミリ、三菱鉛筆のスタイルフィット0.5ミリ。紙はデルフォニックスのロルバーンの小さいやつ。

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