最近になって地震が多い故郷の山
なきながら故郷は鄙し蝉の殻 . . . 本文を読む
今年の立夏のイメージガール
いつの間にか麦の丈が伸びて立夏を迎えようとしている。立夏から麦秋に向かうこの時期が一番落ち着かない。一年を占う季節だ。釧路にも桜が咲いたという。
タンポポの綿毛飛び行く子らの背に
ホトトギスや野は明るくてヒバリ鳴くよ
野に近く赤月いでたり八十八夜
いつの間に青麦の丈野を隠す
立夏きてやっと釧路のサクラサク
五峯 第75回投句より
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自分も作家の一人である場合、他人の作を讀んで滿足の出來ないことが、却つて一種の滿足である事がある。又時として、人が一生懸命やつた仕事にその人と同じ位の興味を打込むことの出來ないのを、その人の爲とも自分の爲ともなく淋しく思ふ事もある──人と人との間の超え難き隔たりに就いての悲しみと言はうか、或は又人間の努力の空しさに對する豫感とでも言はうか。
吉井勇君の歌集『酒ほがひ』を贈られて私は第二 . . . 本文を読む
笹川良一が巣鴨での出来事を書いているがとても興味深い。笹川は東條内閣打倒を叫び議会で東條を論撃したが、その東條のことをこう書いている。…25名の起訴組が市ヶ谷法廷に通う時、僕も時々同乗して出かけて行った。… pic.twitter.com/jDChyG2eKa— 和中 光次(わなか みつじ) (@111g0) May 16, 2023
東京は句の浮かばない街だ。
人は見えるが人に会 . . . 本文を読む
今日は中岡慎太郎の命日か。旧暦11月だが。
今日のお客さんはロシアからだった。大学出たばかりの才媛に任せるとは驚きが。せやけど、しっかりしてはったな。10KG以上おみやげを運んで来た。
軍鶏鍋を炊いて遠山昇る月
街灯り流れて左、桜田門
雲渡る月こそ知らめ、空の蒼 . . . 本文を読む
熟柿ひと月、佳人の邸
日々陽に照(あた)りて
苦汁を隠すことを恥じず
鳥のさえずりを恐れては
汗を蒸発(はっ)し
額の皺を深くして
ただ来る時を待望する
今夜の月は遅く昇り
今は天頂木星に輝きを譲る
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