10月10日は「晴れの特異日」ということで、東京オリンピックの開会式日になったと聞いたことがあります。毎年11月23日がくると、その話を思い出します。
11月23日は、1年に1度の「足利學校」のお祭り・釋奠(せきてん)の日です。我が家から歩いて数分のこの地で、毎年お祭りに集まったご来賓の方々の集合写真を撮影しています。義父の時代から引き継いだ大切なお仕事です。そしてこの日は、必ず「紅葉がとっても綺麗な日」なのです。年によって色づく日程は異なるはずなのに、毎年この日は一瞬、『うわぁ……きれー……』と、空を見上げている気がするのです。『1年経ったのかぁ…』って(七五三撮影のピークとも重なっている日程なので、毎年バタバタしているはずなのですが……笑)。
私のブログの愛読者(!)から、おハガキが届きました。「私がカステラが美味しそうだと言ったから、ずっと替えないのですか?前のように季節感のある方がよいかな?」とのこと。ふふふ、ご名答。T橋先生が誉めて下さったから、ずーっとカステラにしていたんですよー。
という訳で、とっても久しぶりにブログトップの写真を替えてみました。カステラ→アップルパイへ、食欲の「秋」を表現してみました(携帯で読んでくださっている方は、替わらない……かもしれません)。美味しそうだなぁ!(火を通したフルーツは意外と苦手なのですが、アップルパイは好きなのです。あ、バナナケーキも好きだなー。酢豚のパイナップルも好きだっけ。あれ?別に苦手じゃないかな?)。
実はもう一人、私たちのブログを読んでは、日本各地の旅先からハガキを送ってくれる愛読者(!)がいます。次はどこの消印で届くでしょうか。アナログとデジタルの微妙なバランスと距離。昭和生まれの私たちにはちょうどいい塩梅です。
One Direction(イギリスの男の子5人組アイドル)が来日しているそうな。成田はさぞや、大騒ぎだったことでしょう。私も若かったら大騒ぎしたかもなー(笑)。PC仕事で飽きてしまい、facebook仲間も遊んでくれないときは、彼らのミュージックビデオなんか観たりしています(偉大なるYoutube!)。80・90年代を彷彿とさせるメロディ、決してキレキレではないダンス、完璧ではないけど何ともかわいいルックス、アラフォー世代さえも夢中に……、なるそうな。へー、策にハマってんだ、わたし(笑)。
アイドルに熱狂する様は日本も外国もおんなじ。ミュージックビデオに再三登場するOne Direction のファンたちも、「きゃーーー」という黄色い声援が聞こえてきそうな熱狂ぶりです。ただ、日本の女の子は(あるいはアイドル本人も)しないんじゃないかなー、と思うのは『投げキッス』。日本で投げキッスを、カッコ悪くなく出来るのなんて、草刈正雄くらいですよね。
でも先日、『これは完璧だ☆』という投げキッスを「受けて」しまいました。
以前もブログに書いた私の音楽の恩師である藤岡幸先生(御年94歳!)を中心に行われる小さなコンサートの撮影にお邪魔しました。愛弟子の姪っこさんピアニストの絶妙な伴奏力に支えられながらではあるものの(リハーサルとも、実際の楽譜とも異なる音符運びも、ものともせずに合わせてくる伴奏テクニックはさすがの一言!)、見事な独唱を披露。さらに、出演者を集めての合唱の指揮もこなし、最後は拍手の花道に送られるようにして会場をあとにされました。私は撮影業者としてお邪魔していたので、その輪に加わることは遠慮していたのですが、遠くから目が合った時、先生がなんとも優雅な手さばき(?)で、「ちゅっ♡」と投げて下さったのです。
チャーミングで本当に素敵。音楽を愛していれば、あんな可愛くてキュートなおばあちゃんに、いつか私もなれるかな。そういえば、藤岡先生が以前、「足唱の先生、素敵ねぇ。特にお尻が素敵よ。指揮者はお尻が素敵じゃなきゃね。」と仰ってたっけ。よし、One Direction に密かにきゃぁきゃぁ言うのは、可愛いおばあちゃんを目指す上で悪くない傾向……かも!?
※足唱:わたしの入っている足利市民合唱団
26日は18回目?17回目?の結婚記念日でした(どう数えるのが正しいのか分からない……。1996(平成8)年だったんですけど)。
自営業だと、一緒に過ごす時間がものすごく多いです。結婚して数年は、お互いお勤めに出ていましたので、違いは歴然です。そのタイミングと同時に、足利へ引っ越し、仕事も変わり、環境も変わり、将来展望も変わり、とにかく何もかもが劇的に変化したので、「夫婦が一緒にいる時間が増える」などという小さな変化には、あまり気付いていない内に、それなりに受け入れていました。それでも、年がら年中一緒に過ごし、妥協は許さない仕事も一緒にやっていれば、争うことや誤解もたまにはあるでしょう。でも、基本的には仲良く過ごしていることに、感謝しています。
やっぱり夫婦は、何年一緒にいたって、もともと他人。誤解や、理解できないことも起こると思います。それを解決するのは、とにかくコトバだと思っています。長年一緒にいることで生まれる阿吽の呼吸というのが存在するとは思いますが、そこにはある程度の危険を孕んでいるようにも思います。夫婦生活18年より先の世界を知らないので、手にとるように相手の考えていることが分かる時が、いつの日か来るのかなとも思うけど、とりあえず今は毎日毎日べちゃべちゃべちゃべちゃお互い喋り続けようと思ってます。
今朝、いつもの通り(洗濯物を干しながら、首だけひねって)、「いってらっしゃーーい。気を付けてねーー。」と二代目を送り出しました。すると、彼がわざわざ戻ってきて、「気を付けて、って言われて出掛けた方が事故が少ないんだって。」と言って行きました。実はそこ、私も(統計的なことは知らないけど)そうだろうなって思ってました。だから、時々、ちょっとプリプリしてて、「気を付けて」って言わずに送り出して、帰りが遅かったりすると、妙に不安になったりします。『あー、今朝言わなかったんだよなー、気を付けてね』って。言わなくてもいいけど、言った方がちょっといいこと。そういうことを、言って行こうと思います。