学生時代から20代のOL期にかけて、特級クラスの美人に囲まれて、「きれーい。」と見惚れつつ、本当は自分だって、「かわいい」とか「きれい」とか「足が長い」とか「まつげが長い」とか、言われてみたいと切望していました。人生も半分生きて振り返ってみると、部屋中を生き地獄みたいな匂いにしてまで漢方を煮まくってニキビを治そうと四苦八苦したり(いつの間にか年取ったら消えた)、O脚を治そうと、毎晩手ぬぐいで膝をしばって寝たりと、いたいけな努力を重ねていた昔の自分が、いとおしいような、不憫なような。実家の父が、「なおみは意外と美人だぞ。」って言ってくれたのを、本気で信じて生きてれば、もっと楽だったのに、って。
で、「女の価値は、顔やスタイルで決まるもんじゃない。」と本気で思えるようになってきた昨今になって、急に2回ほど立て続けに外見を褒められました。
「鎖骨が綺麗だねー」
と
「頭蓋骨の形が綺麗ねー」
・・・そういえば、実家の母も「骨がすごく若いって、お医者さんに褒められたのー。」って言ってた気がする。骨がチャームポイントの家系だったのかーーー。
女性誌が、「大人女子の魅力は、なんてったって『ホネ』の美しさ!」なんて特集を組む時代が、早くきてくれないだろうかね。