若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

朝マック

2009-01-31 10:23:07 | その他
朝一番で納品に出た二代目が、私の好物の朝マック(マクドナルドの朝ごはん)を買ってきてくれました。

「マックグリドルってさぁ」
と話しかける私に、
「え……」
と絶句する二代目。一体なにごとかと思ったら。

注文するときに、店員さんが、『マックほにゃらら』でよろしいんですよね?って聞き返すから、そう言ったじゃん、なんで聞き返すんだよ、って思っていた。それと、店内の写真に『マックグリドル』って書いてあったから、「ミスプリだ!こんなところに」って思っていた、とのこと。

彼は自信満々に「マック・ド・グリルください」と言ったそうです。そして、もう少し機嫌が良かったら、「写真の字が間違ってますよ」と店員さんに教えてあげるところだったそうです。

マック・ド・グリル……。たしかにね。

伝統

2009-01-28 10:11:33 | その他
歌舞伎座が建て直されて、ビルになるという記事を読みました。もともとは、今の雰囲気をそのまま残す方向だったらしいですが、石原都知事が「銭湯みたいでカッコ悪い。オペラ座みたいにしたほうがいい。」と反対して、かなり簡素化されたデザインの歌舞伎座とビル、という感じに変更になったそうです。まぁ、石原さんの発言はマスコミが面白おかしく脚色することもあるでしょうから、全くその通りではないかもしれませんが。

奇跡的な優勝を果たした朝青龍。優勝インタビューで涙を見せたりして、何だかカワイイ面も見せてくれましたが、彼が優勝決定戦でガッツポーズを見せたことに対して、横綱審議会からクレームがついたそうです。あれだけ、引退だ、白鵬に敵うわけない、とか言われ続けて、見事に優勝したら、ガッツポーズのひとつくらい出したくもなるでしょう。その方が客席もグっと盛り上がると思うし。

ただ、私は伝統って必ずしもカッコ良かったり、面白かったりするものでもないのかな、と思うのです。それはそれで守ってもいい世界もあると思うのです。そして、歌舞伎とか、相撲とかはそういう世界だと、私は考えます。

センスがないと感じる人がいたって、「めんどくさっ」と感じる人がいたって、それはそれでいい。我らは我らの道をゆくんじゃ!という、ちょっとわからずやな世界が少しはあってもいいかな、と思うのです。伝統ってそのくらい頑固じゃないと、この時代のスピードに埋もれて行ってしまうんじゃないかな、と。

恐怖体験

2009-01-27 12:32:58 | その他
昨日書いたガス屋さんの話で思い出しました。初独り暮らしのときの恐怖体験のことを。

ある日、テレビを見ていると、突然部屋の窓をドンドンドンドン!と物凄い勢いで叩く人(カーテンを閉めていたのでシルエットだった)が!「ひえーーーー」と怯えて、電気を消して玄関から逃げようとすると、今度は玄関のドアをドンドンドン!「もうダメだぁ」と座り込んだ私の耳に、「宅急便でーす。いらっしゃいますよねーー。」という元気な声が聞こえました。玄関チャイムが無かったので、テレビを見ている私に、最初の玄関ノックが聞こえなかっただけだったのです。受領印を押す手がブルブル震えたのを覚えています。

また、ある夜、隣の台所でドッカーーーーン!という巨大な音が!「大変だ~!ガス爆発か!襖を開けたら、大爆発を起こしてしまうのか!!」と怯え、部屋の窓から脱出しました。台所側に回ってみたところ、ウチの換気扇が、ガス湯沸かし器を道ずれにして、見事に流しの中に、落ちていました。そりゃあ、デカイ音がしたはずです。その後、大家さんに「可哀想だったなぁ。怖かったろう?驚いたろう?」とトマトをお詫びに頂きました。

今でも、変なところ妙に怖がりなところがあるのですが、それはこういう恐怖体験に基づいている訳です。

ガス屋さん

2009-01-26 15:18:54 | その他
ぐぐっと寒い毎日です。

でも、我が家のリビングリームはガスファンヒーターのお陰で、いつでもすぐに暖かくなります。家を新築するとき、オール電化住宅に憧れた私は最後まで「ガスはいらないよぉ」と主張していたのですが、予算や諸々の事情で断念。なくなくガスをひくことになったので、だったら石油を二階まで上げるのも大変だし、と部屋にファンヒーター用のガス栓を作ってもらいました。いやぁ、大正解。

学生時代、初めての独り暮らしをスタートさせた夜。夕方が近づくにつれ、ミスに気付きました。東京電力の手続きはしたのに、照明器具を取り付けていなかったのです。椅子も何も家具がない状態で、天井に器具を取り付けることができません。暗闇に向かう部屋で途方に暮れていると、ガス屋のお兄さんがガス栓を開けにきてくれました。そして、お兄さんの手には脚立が!「あのー、その脚立を貸していただけませんでしょうか」とおずおずと申し出ると、暗闇にポツンの理由を察知してくれたお兄さんは、爽やか笑顔で、「あー、電気か!僕が付けて上げるよ!」と電気器具を付けてくれたのでした。

数日後、やっと購入したカーテン。ところが、カーテンレールを付けることができません(同じ理由)。すると、別の部屋のガス栓を開けにきた例のお兄さんが!図々しいのを承知で、「あのー、脚立をー」とお願いすると、なんとカーテンレールまで付けてくれたのです。

その時以来、ガス屋さん=いい人、という気がしてなりません。

そして、時は流れ、ここ数年、年に1度ガス会社さんの社員さん集合写真を撮影しています。皆さん本当に良い感じの方ばかり。真夏の撮影なのですが、「暑いだろう?」と声をかけてくださったり、「コレ飲んで」と冷たいお茶をくださったり。『やっぱりガス屋さんはみんなイイ人ばっかりなんだ』と確信するのでありました。



お好み焼き屋さんで

2009-01-24 10:41:12 | その他
すっごい久しぶりに二代目と二人で飲みに行きました(彼の記憶によると数年ぶりらしいです)。朝までやっている、無口なお兄さんが黙々と焼いてくれる洒落たお好み焼き屋さんです。

すきっ腹に生ビールが入った二代目は、かなり饒舌(本人はその如実な変化を否認中)。現在取り組んでいる、仕事とは関係のない写真プロジェクトについて、熱く語るのです。私の所属している合唱団の関係で、最初は私が引っ張り込んだプロジェクトでしたが、今では私は蚊帳の外。私が唯一踏み込めない彼の『感性』という世界を久しぶりに飛び回る彼の後姿を眺めて、寂しいような、わくわくするような気持ちです。

マツモト写真を継いで数年経った頃、彼の師匠が写真館を見に来て下さいました。そのとき、生きるための仕事に忙殺されている彼の日々を聞いて、師匠は私に「それではいけないね。彼のカメラマンとしての感性がダメになっちゃうよ。」と仰いました。その時、私はとても大事な訓示を受けたような気がして、いつもそのことを気にしています。だから、本当に稀ですが、仕事ではない(経費度外視!)彼の写真制作活動の機会が舞い込んだときは、どーんと胸を張って、「好きにやりなはれ!」と大蔵大臣として彼の活動を後押ししたいと思っているのです。

薄暗いカウンターの片隅で、遠くを見つめて黙り込む彼を眺めながら、「作家や作曲家の妻というのは、いつもこんな感じに置き去りにされるのだろうか」と内心ニヤッとする私なのでありました。


オバマさん、がんばれ!

2009-01-21 23:19:43 | その他
数日前の朝刊一面で。コンビニの売上が百貨店の売上を初めて超えた、という記事が載っていました。そして、その隣には、ガザ地区の攻撃を受けた現場で哀しそうにたたずみ、薪を拾うひとりの女性の写真が掲載されていました。

子供のとき、「どうして私達にはこんなに食べるものがあるのに、アフリカの子供たちに分けてあげることが出来ないのか」、「戦争なんて、どうしてするのか」と心を痛めていたような違和感を覚えました。私はもう大人だから、世の中がそんなに単純なしくみではないことは理解できますし、私がこの豊かで平和な現在の日本に生れることが出来たのは(嫌いなコトバだけど)『運命』なのかもしれない。でも……

初の黒人大統領が昨日、アメリカ合衆国で誕生しました。

昨日の就任演説で、選挙のときと異なり、アメリカの厳しい現状・再生を訴えた点がクローズアップされているような気がしますが、私は彼が演説の中で述べるキレイ事の数々に、わくわくするのです。『今まで敵だった国とも仲良くするんだ』、『貧しい国の畑を豊かにするんだ』なんて、これから先、世論やマスコミから、「言っていたことと違うじゃないか」と責められる可能性を大きく含んだキレイ事を堂々と言ってのける、あの姿勢が気持ちいい。

いつも「なんで、なんでもかんでもアメリカなのよ!」と悔しい思いをすることの多い国だけど、それは現在の世界の紛れもない事実。だったら、理想や希望を真っ正直に掲げる彼の言葉を、私も信じてみようかな、と思っているのです。だって、黒人である彼が、本当にあの国の大統領になったんだから。


赤信号はとまれ

2009-01-20 18:52:56 | その他
日曜日、撮影のお手伝いを終えて、私だけ一足先に店に帰る運転中。

なんだか、朝から頭やら背中やら痛いなぁ、と思っていたけど、頭はぼぉっとするし(クスリは飲んでいなかったんですが)、手には変な汗をかくし、顔は妙に熱いけど、カラダはガタガタ震えるほど寒い。そして、極めつけに、『帰りにプリンでも買って帰ろうかな』と思っていたのに、『面倒くさいや』とコンビニに寄る気力もない。『あぁ、間違いなく私は病気だ』と、雲の合間から聴こえてくるようなレベッカを必死で歌いながら、何とか家までたどりつきました。

運転に集中していないと、赤信号とか無視してしまいそうだな、と不安になりながら思い出したのは、10年以上前の出来事。

とても上手に運転することが出来る二代目の助手席に座り(その頃の私は完璧なペーパードライバー)、『いやぁ、かっこええわぁ』なんて思っていました。すると、麻布の比較的大きな信号で、赤信号なのに、二代目がブレーキを踏みません。『なかなか踏まないもんなんだな』と思っている内に、交差点を通り過ぎてしまいました。

「えー……っと、今、赤信号だったよ…ね?」
と尋ねると、
「えぇ!!?」

うーん。この人は、ドンブラコドンブラコと流れてきた桃をいきなり真っ二つに切るなんて、おじいさんとおばあさんはチョット危機管理がなってないよね。もっと用心して暮らさないと。なんて突っ込むクセに、こういう大胆なことを時々するんですよね。このギャップが、まぁ彼の戦う世界にとっては必要な「普通じゃない」ところなのかも、しれませんが。

日曜日は、結局先代女将に店番をお願いして、私は爆睡。夜にはすっかり元気になって、翌日からの撮影には元気にお供することができました、とさ。めでたし、めでたし。

チョコレートな季節

2009-01-17 10:34:43 | その他
お店にバレンタインのチョコレートが出現する季節になりました。

撮影というのは、早めに季節がやってきてしまうので、バレンタインの撮影はおろか、ホワイトデイの商品撮影も無事終えた身としては、「あれ?今頃?」といった感じ。

それにしても、バレンタイン売り場というのは、わくわくする空間です。まず、色合いが全体的にピンクだの、赤だの賑やかだし、使われるモチーフはとにかくハート一色。「カワイイ~!」と黄色い声を出すのが恥ずかしいお年頃になっても、バレンタイン売り場では、『カワイイ~』モノに目を輝かせることも臆面なく出来ますし。

昨今は『友チョコ』や『自分チョコ』などという素晴らしい習慣がスタートしているとのこと。そーだよねー、だってチョコレートを喜ぶ男の人って少ないでしょー?しかも、大量のチョコレート貰っても、きっと古くしちゃったりするんだよね。だったら、大喜びして、あっという間に平らげてくれる女性にプレゼントするほうが、盛り上がるし、チョコレートも幸せだろうし。

義理チョコ100個の頃は、涙が出るほど、この習慣が嫌いだったのに(⇒『バレンタインデイの思い出』)、今はバレンタイン売り場で1個しか買わないのが、なんだか寂しい(あまのじゃく)ので、今年はこの『友チョコ』遊びに参加してみようかな、と夕飯の買い物に行く度に、バレンタイン・コーナーをうろちょろしてしまうのでした。

バンド

2009-01-15 21:02:02 | その他
再結成して欲しいバンド・ベストテンみたいなアンケートを目にしたのですが(一位は納得のBOOWY)、私の車の中は最近ずっと第四位だったレベッカです。

『それなりって何なのよ』(“Super Girl”)なんて歌詞が何気なくグサっときたりして、高校生の頃に聴いていたのとは違った感じに、歌詞が響いてきます。あの頃はそんなに深く考えて聴いていた訳じゃなくて、大きなリボンに派手な網タイツのNOKKOが『ピンクの網タイツをどうしても止めろなんて言われちゃ、やってられない』(“CHEAP HIPPIES”)と個性的な声で歌うのを、カッコイイなーっと聴いていたけど、『壊してしまうのは一瞬で出来るから、大切に生きて』(“MOON”)なんてコトバが、直球ストレートに投げかけられていたんですねぇ。

ちなみに、再結成して欲しいバンドで、他に名前が挙がっていたのは、オフコース、JUDY AND MARY、プリンセスプリンセス、チェッカーズ、リンドバーグ、……あぁ、なるほどといったラインナップでした。実際、自分もよく聴いた記憶があるバンドばかり(そして、カラオケでお世話になりました)。アラフォーのわたし、まさに今、世の中のザ・スタンダードなのかもしれません。

お?第六位はユニコーン!?そして、なんと本当に再結成するの??うわー、10代の頃、勇気がなくて行かれなかったコンサート(誰も一緒に行ってくれる人がいなかった)に行ってみようかなぁ。今まで『ファン』と断言できるほど好きになったバンドはこのユニコーンだけ。青春の思い出だなぁ(というアラフォーが会場を埋め尽くすのでしょう)。

ガイドブックで終わらないために

2009-01-13 23:15:27 | その他
私の愛読書のひとつに旅のガイドブックがあります。昔行った場所、これから行ってみたいなぁと思う場所、まず行かれないだろうけど一応買っておいた場所(小笠原とか、ペルーとか)など、様々なガイドブックが本棚に並んでいます。

何ヶ月も休みなしで頑張った二代目と、温泉・初場所・ブルーマン・劇団四季……など色々な企画を話し合うのですが、なかなか具体的な『予約』までたどり着けないのが現状です。

私の希望としては、久しぶりに泊まりで出掛けたいな、と思っています。『1週間くらいかけて那智の滝を見に行こう』等と、殆ど実現不可能な夢を語る二代目を軽く無視して、『伊豆・箱根』と『南東北』ガイドブックを見ながら眠りにつく日々です。

雪が見られて、
温泉があって、
温泉街があって(カランコロンと出掛けて温泉饅頭を食べる!)、
海があって(美味しいお刺身をいっぱい食べる!)、
電車で行かれて(駅弁とか食べる!)、
さほど高級じゃなくて、
さほど遠くない。

……そんな感じの条件なんですけど、オススメの場所とかあったら、教えてくださ~い!