若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

年賀状

2008-12-31 17:00:08 | その他
お客様の年賀状を納品して安心する頃、毎年「あ、自分達の年賀状……」と慌てて創ります。というわけで、いつも投函するのは年末ギリギリ。

日本の年賀状システムというのは、かねがね素晴らしいと思っているサービスのひとつ。だって、バラバラに出されてくる、すっごい枚数のハガキを一旦局内にプールして、一気に1日で配達するという神業をしてくれているわけです。時々事故(や故意的な遺棄)が起きるけど、日本の郵便システム(というか、人海戦術的ヤル気)は捨てたもんじゃないよなぁ、と毎年感謝しています。

メールが普及して、随分と年賀状も減ったようです。面倒だなーと思う人も沢山いると思うけど、出来れば私の友人にはその習慣を続けて欲しい。そして、写真でも文章でもいいから、彼ら/彼女らの近況を、見せて/教えて欲しいです。「年賀状だけの付き合いになっちゃってる」という表現をよくしますが、1年なんてあっという間。1年に1回連絡を取り合うこの習慣があるからこそ、楽しかった時間を共有したり、一時期は毎日を一緒に過ごしたりしていた大切な人々と切れずに繋がっていられる、私にとっては結構大切な友人との命綱です。

朝5時50分に、特設ポストの前でハガキを集めに出てきた郵便局員さんとバッタリ。お互いに「お疲れ様です」と言い合って、私達の今年の傑作(自画自賛)を大切な人たちに届けてくれるよう、たすきを渡しました。

今年もどんな年賀状が届くのかなー。楽しみだなー。

年末年始

2008-12-30 13:30:52 | その他
マツモト写真も、年末年始の休暇に突入いたしました!

定休日がなく、今までは年末年始も何となくお店を開けていたのですが、今年からお盆と年末年始はしっかりお店を閉めることにしました。何日か撮影のご予約は入っているのですが、やはりお店を閉めるというのは、かなりの開放感があります。

写真館は、そんなにひっきりなしに来客があるタイプのお店ではないのですが、お店を開くということは、朝寝坊・ボサボサ髪にノーメイク・ランチに麺類・一人の時のトイレ休憩・掃除機……など、なかなか自由にならないこともあります(それでも、住まいとお店が同じ場所にあるので、勤めに出るよりは店番中に洗濯をしたりできる分、楽です)。

9月~昨日まで、本当に今年は忙しい秋・冬でした。一体何がそんなに例年と違っていたのか、まだ落ち着いて振り返っていませんが、そんな日々でも必死で二代目がつけてくれていた業務日誌を見て、反省兼忘年会をしようかと思います。

私は最近『音楽』というガス抜き手段を身に着けたので、そんなにストレスは溜まっていませんが、二代目はもう数ヶ月、全く遊びの時間がなく、過ごしてきています。傍目に見ても、かなりストレスが溜まっているような気がします。この短い休暇中に、何とか彼が「ひゃっほーーー!」と絶叫できるところへ連れて行ってあげようと思います。写真を嫌いになってしまわないようにね。いつまでもカメラと戦友かつ親友であり続けられるようにね。


甘いモノが好きだー

2008-12-29 22:45:35 | その他
今年のクリスマスは、シャンメリーにありつけなかったばかりか、ケーキも結局食べそびれてしまったので、「どーしてもケーキ食べたい!」と、昨夜、二代目とケーキ屋さんに寄りました。よく行くお店だったのですが、いつも、手土産として買うのが殆どで、自分達が食べるという目的だけのためにケーキを買いに行くなんて滅多にありません。キレイなケーキが陳列している前で、二人で迷いまくってしまいました。店員さんがニコニコ笑ってずーっと待っていましたが、私達も負けずにずーっと選び続けてしまいました。結局選びきれず、『一人1個、300円以内』のルールは排除され、一人2個づつ買ってしまいました(二代目はティラミスとシュークリーム、私はチョコレートケーキとシュークリーム)。

今日、コピーをする目的でコンビニに寄った時、そのコンビニに行った際は必ずチェックするデザートコーナーへ。そこで私が出会ったものは、その名も『480gプリン』!パナップとカップヌードルの間くらいの大きさの透明容器に、卵色のプリンがぎゅーっと詰まっている代物です。カラメルソースもないし、クリームもない、もうただただプリンがぎゅー。そのルックスは私のツボでした。最初爆笑して、コンビニ出るまでクスクス笑いが止まりませんでした(今もまだ思い出して笑える)。ファミリーマートのデザート売り場の端っこに恥ずかしそうに、ででーんといらっしゃいます。やっぱ、買えばよかったなー。

甘いモノはいいですよねー。人を幸せにしますよねー。

幼いクセ

2008-12-28 19:09:53 | その他
子供の頃からのクセというのは、そう簡単に直りません。

昨日、カルミナ・ブラーナを聴きに行きました。午後の電車だったので、午前中に出来る限りの用事を済ませようと、バタバタと走ったり、階段を昇り降りしたり。その時にふっと我に返ると、いつも口ずさんでいるのです、『カールミナッ!カールミナったら、カールミナ!』と。つい先日、二代目がミスタードーナツでお土産を買ってきてくれたときも、『グーラタンパイ!グラタンパイったら、グラタンパーイ!』と浮かれて、階段で足を強打したばかりなのに。


着替える洋服を用意するときに、「タンタンタン、タンタンタン!」と歌うクセもあります。コレは母が、冬の着るものが増える季節には「タン(下着)、タン(シャツ)、タン(セーター)、タン(スカート)、タン(タイツ)、タン(靴下)!」と歌うと全部忘れずに用意できると教えてくれたのを、忠実に続けているのです。ちゃんとメロディーもあります(笑)。スカートがGパンに、タイツがストッキングに変更になっても使える便利な一曲です。


ところで、昨夜のカルミナ・ブラーナ。300名の大学生合唱団(若いチカラ炸裂)といわしたしょうこさん(足唱のミス・カルメン)のソロが素晴らし過ぎて、私は熱が出てしまいました。今は37度まで下がり、今日の撮影も無事行ってきましたが、寝込み正月ではなく、普通の寝正月を過ごせるように、今夜は早く寝なくっちゃ。来年の足唱の定期演奏会、観客の皆さんが熱を出しちゃうほど素晴らしいカルミナ・ブラーナをお届け……出来るかな~。

今年のクリスマス

2008-12-25 22:43:54 | その他
さぁ、大変な撮影も終了!我が家のクリスマスだ!と張り切って、昨日トナカイが走っていたマーケットへ!

あれ?もう空気が昨日と違います。駐車場はガラガラ、高く積まれていたはずのチキンやケーキの山は消え、鏡餅が一番目立つ位置を陣取っています。とりあえず、お惣菜売り場の片隅に売れ残りのチキンを見つけて、何とかゲット(30%Offのシールが嬉しくも寂しい)。

さあ、次はシャンメリーだ!と探すも、なかなか見付からず(昨日はあちらこちらに置いてあったのに)。意を決して店員さんに聞こうとした矢先、目の前に知人家族が現れ、
「うわー、息子さん大きくなりましたねぇ」
なんて大人の会話を展開してしまったりして(シャンメリーの場所を尋ねているのを目撃されなくて良かったぁ)。

そして、さあ、次の店員さんにシャンメリーを……と思ったら、何と脚立に乗って、クリスマス・デコレーションを外し、お正月の飾りつけをしていらっしゃいました。今更シャンメリーの場所……聞けませんでした。

華やかなパーティも、派手なプレゼントも、シャンメリーもないけど、まぁ、100%信じられる人が目の前にいて、もりもり食べられる健康な身体に恵まれ、一緒に歌ったり笑ったりする友人もいて、将来への不安がないと言ったら嘘になるけど、当面暮らしていかれる仕事はある。これ以上求めたら贅沢かもしれません。幸せだなーと感じることができる日々に感謝して、今年のクリスマスは過ぎていきます。

え?今日……?

2008-12-24 18:27:34 | その他
車で移動中、あるケーキ屋さんの前を通りかかったら、溢れんばかりの人!
「何事!?大安売りか?」
(1瞬考えて)「そうか、今日はクリスマスイブかぁ」

納品の帰りにスーパーへ。買い物カゴが全て無いほど混んでいる!
「何事!?大安売りか?」
(1瞬考えて)「あぁ、だからイブだって」

スーパーで、無心で買い物していると、前方から茶色の物体が走ってくる!
「何者!?」
(1瞬考えて)「あぁ、トナカイか」(全身トナカイ着ぐるみのレジのおばさんでした)

取引先から帰ってきた二代目が、
「さっき肉屋さんの前を通ったら、すごい人でさ。みんな気が早いな、と思ったら、今日はもうイブなんだね!」


私達は、どうやら今年はクリスマスがやってきた実感がないようです。明日比較的大変な撮影が入っているからかもしれないし、例年よりも時間に余裕が出来ていないからかもしれないし、例年よりも第九演奏会が早かったせいかもしれないんですけど。

とりあえず、今夜もまだまだ仕事をしなくちゃならないし、明日の撮影を終わらせてから、二代目とマーケットにでも行って、ちょっと値下がりしてしまったシャンメリーや、鶏肉や、ケーキなどを買って、ささやかにお祝いしようかな。それはそれで、何だか楽しそう。

そして、今日の深夜から去年と同じ楽しみを味わうつもり。
NORAD サンタ追跡サイト(米国・カナダ軍が作成していますが、日本語訳サイトです)

指揮者

2008-12-23 00:10:08 | その他
一般的に『指揮者』というと、髪を振り乱して、陶酔した表情で、熱く感情を爆発させる……みたいなイメージがありますが(ありません?)、第九で色々な指揮者の方に出会うと、かなり普通な雰囲気の方が多いです。初レッスンでは「うん?このおじさまがマエストロ?」と思ってしまうことも(失礼な話)。

でも、指揮者レッスン→ゲネプロ→本番と進むにつれて、必ずその世界に引き込まれてしまう。そのカリスマ性というのは信じられない迫力があります。その理由は何かな?と自分なりに考えながら今回はレッスンを受けていましたが、やっぱりそれは溢れる自信なのかなー。自分の判断を信じ、伝え、大勢の同じ曲を奏でる人間を自分の味付け(解釈)へ引き連れていく。その責任を胸をはって成し遂げている人の強さみたいなモノに、我々は惹かれていくのかもしれません。だって、お客様に背を向けて、手を振っているだけならそんなに難しそうじゃないのに(これも失礼な話)、船長が居ないとグダグダになってしまう演奏が指揮者が現れた途端に、ビッシーーー!と締まるんですから(それは普段の練習でもよくあること)。

今回のマエストロは「厳しいらしいよ」との前評判どおり、しっかり指摘をされる方でした(すっごい勉強になった!)。途中で、「そこー、右から○番目の人!今、間違ったよ!」なんて指摘されちゃったりしたもんで、怖がりの私はちょっとビビってました。

そして思い出しました。遠い昔にこの経験あるぞ、と。高校生の頃、隣の男子校の合唱部と合同練習がありました。すると、その学校の先生が指揮台からソプラノを一瞥、「そこー、ほら君、君!そこの埋もれてる小っちゃい子!そこじゃ指揮見えないだろ。前に来なさい!」と叱られたことがありました。その日以来、私は絶対に指揮者が見える位置になるまで、並び位置にはこだわっています。

いよいよ第九!

2008-12-20 10:43:47 | その他
今年も全国各地で第九が何回演奏されているのでしょう。この曲には、歌う側も聴く側も、毎年毎年リピートするという特徴があります。大抵、お金と時間を使って音楽を聴きに行くならば、色々な楽曲を聴いてみたいかなーと思うのですが、コレだけは別。海外からやってきた音楽なのに、この日本という国でだけ『年末は第九を聴かなきゃぁ』という考え方が根付いているのだとしたら、それはそれでとても面白いこと。ベートーベンさんも天国で今頃「こんなことになるとは、夢にも思わなかったのぉ」と喜んでいるかもしれませんし。

第九は私にとっても大事な曲。東京で独り暮らしをして、銀行で働いて、特に将来の予定もなくて(二代目とはまだ時々会うお友達程度のお付き合い)、「私の人生、こんな感じで過ぎていくのかなー」なんて思っていた頃、ふっとポスターを見掛けて3ヶ月間だけ第九合唱団に入り、「やっぱり歌うって楽し~。人生まだまだ色々あるかも~」と思い始めたのも第九だし、足利に戻ってきて、仕事も生活も不安でいっぱい、新しい友達も全く出来ないし、どこに行っても「松本さんの奥さん」と呼ばれる毎日。「私のこれからって、ずっとこんな風なのかなー」なんてちょっと寂しく思っていた時、声を掛けて下さった方のお陰で、写す側から写される側に移動してしまった足利市民合唱団との出会いも、第九でした。今の私にとって、毎週金曜日の2時間半は、本当に大切な時間。マツモト写真の若女将でもなく、松本さんのお嫁さんでもなく、『松本尚美』という個体になれる特別な時間になっています。ちょっと無理をしてでも、そんな私の時間を尊重してくれる(時にはかなり積極的に応援もしてくれる)二代目には、感謝してるんだ、ほんとに。

そんな感謝の気持ちをこめて、明日の第九を思いっきり歌いたいと思います!今年もまた二代目が、号泣しながらシャッターを切ってくれるように!

12月21日(日)午後2時~ 足利市民会館 大ホールにて
第九演奏会 演奏:群馬交響楽団  合唱:足利市民合唱団
チケット、まだあります! 

指輪

2008-12-17 10:25:05 | その他
乾燥の季節になりました。毎晩、夜中まで写真を焼く時期でもあります。そして、意外かもしれませんが、写真を焼く機械は水を沢山使います。そうです、私の手は薬品と水で荒れ放題。全てミニサイズなのに、手だけは大きいので、その部分が荒れると全体的に荒れた雰囲気になるようで、悲しいです。ドラッグストアに行くと、つい「つるつる」とか「しっとり」とかいうコピーに負けて、新発売のハンドクリームを購入してしまいます。

クリームを塗る度に指輪を外すので、常日頃「また結婚指輪してないよ」と指摘されている私は、この時期尚更、指輪を外したまま忘れることが多くなります。二代目は律儀に指輪をいつもはめているので、何だか私の愛情が薄いように指摘されて、いつも焦ってしまいます。

足利市民合唱団の我らがアイドル美和子先生は、その姿のみならず、ピアノを弾くときの手が本当に美しい方です。先日、舞台練習のとき、ちょうど私の前に先生がいらっしゃいました。ピアノを弾く指には見覚えのある可愛らしいデザイン・リングが。それは美和子先生のご主人が下さったアンティークの婚約指輪だと伺った記憶があります。その可愛い指輪と先生の美しい手がピアノの鍵盤の上を鮮やかに流れていく様は本当に美しく、しばし歌を忘れて見惚れてしまったほどです(殆どの時間は真面目に歌に集中していました!)。コンサートの時は指輪は外してしまわれると思いますが、団員諸君、練習の時に今度覗き込んでごらん、本当にキレイだよ。

そんなラブラブ話の後に恐縮ですが、私も二代目がデザインしてくれた世界に1つだけの婚約指輪は宝物です(へへへ、クリスマスが近いから、ちょっとだけノロケてみた)。


めりはり(減り張り)

2008-12-15 02:41:43 | その他
今日は、足利市民合唱団のクリスマスコンサートでした。地元のショッピングセンターのオープンスペースでいきなり歌ったり踊ったり笑ったりして、買い物客をゲリラ的にクリスマスモードに引きずり込むコンサートです。

月曜日納品の仕事が終わらなくて、日曜日の朝まで徹夜で働いて仮眠、コンサートへ向かいました。こんな最悪なコンディションで声なんか出ないかもしれないけど、私には今年「トナカイさんの鈴を鳴らす」という役割があったので、万が一オール口パクでも行かなくちゃ!と張り切っていましたが、結局寝不足なんてなんのその、ちゃんと歌も歌えました。

その後、ちょっと打上にも顔を出して、また現実に逆戻り。今、月曜日の夜中2時半ですが、無事仕事が終わりました(間に合った~)。

また明日からも次の締切に向けて、アレもやらなきゃ、コレもやらなきゃが続きますが、木曜日には藝大メサイアというご褒美も待っていて、来週の日曜日は自分の第九本番!見事に『めりはり』の効いた生活を送っているな、と我ながら思います。

私に素晴らしい『めり』な時間を送らせてくれて、なんとか『はり』の時間をクリアさせてくれている家族に感謝!(今日も私がトナカイになっている間、二代目と影の二代目が撮影に奔走、先代女将が店番をしておりました)。