三連休で、二代目のおばあちゃん、御年99歳がお泊りに来ています。ちょっとだけ耳が遠くなっちゃったし、車椅子で移動しているけど、いたって元気です。うちは義父のために、バリアフリー住宅にしたので、車椅子で生活をすることが出来ます。そんな訳で、今回はおばあちゃんの家ではなく、我が家にお迎えすることにしました。
この三連休はちょっと仕事が忙しいので、なかなか一緒に居られないのですが、金曜日の夜だけは何とかなりそうだったので、一緒にご飯を食べることにしました。さすがに、以前のような健啖ぶりは影を潜めてしまいましたが、「普段の食事は塩気が少なすぎるんだよ。もう長いこと、しょっぱいものを食べて生きてきたんだからね。」と、美味しそうに鍋をつついていました。デザートに至っては、柔らかい果物を薦める周りを尻目に、「なおみちゃんが食べてるパイナップルが一番おいしいみたいね。」と、大きな一カケを、大きなお口であんぐり。見事でございました(笑)。
子どもの頃、近所の家が庭に出た蛇を殺したら不幸になっちゃった話し(みなさん、注意ですよ。各家には必ず蛇が住んでいて、殺すと不幸になっちゃうんだってよ!)や、娘さんが近所でモテモテだった話しと同時に、いま施設で、いかに早くおしぼりを折る凄いおじいちゃんコンビがいるか、というお話に至るまで、本当に色々とお喋りしてくれます。人って、記憶を蓄積していけるんだなーっと安心する気持ちになりました。いまは、「足利かるた」を覚えることに挑戦中だそうで(!)、新しいのを教えてもらうのが楽しみなんだ、と話していました。
「お悔み欄を見るのが一番楽しみでね。新聞がくると、一等最初に見るんだよ」だって。嫌味な冗談ではなく、本気で言っているらしいその顔を眺めながら、42歳のわたしと、99歳のおばあちゃんとでは、多分天国へ行くことへの感覚が異なっているのだろうな、と妙に納得した気持ちになってしまいました。ま、あれだけ元気じゃあ、おばあちゃんは暫く載ること、なさそうだけどね。
次のお泊りはクリスマス連休。おばあちゃんの所にはサンタクロースが来る予定です。