貼り付けたニュースにもあるように『精神障害での労災認定は4年連続で増えていて、過去最多を更新しました。 』としてある。これは「私は職場でストレスを受けて就労が出来なくなった。」という申し出がしやすくなった背景がある。歴史をさかのぼると、太平洋戦争から帰還した兵士の多くがPTSDを発症していることは知られているが、その障害について国は現在に至ってもなんら対処はしていない。また、帰還した旧日本軍人は言い出すことを「恥」としていた。さらに言えば「PTSD(心的外傷後ストレス障害)」を障害年金対象とする意識も審査する人間の頭の中には無い。帰還軍人はやむを得ず生活苦のために働きながら毎夜戦場での悪夢にうなされながらも生計をたててきた、または「廃人同様」になって「座敷牢」「屋鋪牢」に閉じ込められ近隣住民に知らされることの無いまま、知られていても「口に言ってはいけない存在」として生涯を終える人も少なくなかった。
今回、ニュースになっている『精神障害での労災認定・・・』はあたかも「過去には少なかったものの…」というニュアンスが強い。アメリカで言えばベトナム戦争の帰還兵のPTSD症状の発症は有名だが、それ以前の第二次世界大戦やそれ以前・以後の様々な戦争や紛争で「戦争障害」「塹壕障害(症状)」「戦争神経症」と呼ばれるようなPTSD障害は、言葉遊びかも知れないが「経済戦争症」の様なもの「人間関係症」というようなことも含むこととなってきている。取りざたされているような「現在で初めて起きた事象」というのは無学の人間のいうことだ。