バイデン大統領が次期大統領戦線から離脱して、その前から「ハリス副大統領はは驚くほどに人気が無い」と国内メディアでも散々言われてきた。なのに今ハリス氏の人気は鰻上りで、トランプ元大統領との支持率は拮抗していると言われている。
なぜ?
やはり、民主党支持者、穏健派からしてもバイデン大統領の健康不安やたとえ大統領選を勝ち抜いたとしても在任中どうなるかわからない、トランプ陣営からの高齢/認識能力低下など散々に叩かれてきた。(バイデン氏とトランプ氏の年齢差は4つだけ)世界からは「高齢者対決」などと言われる有様でアメリカの威信にも関わる大統領選。
そんな中、バイデン氏が離脱表明をして、半自動的にハリス副大統領がバイデン氏から大統領候補に指名され、民主党幹部からも支持を得た。決まったことで様々なことが払拭されて民主党支持者が安心して乗れる候補者が出来た。バイデン氏が抱える不安から若い健康的なしかも有色人種で女性となると「開かれたアメリカ」「多様性なアメリカ」と評価される。トランプ氏の安定しない、乱暴な発言を考えると浮動票もハリス氏に票を入れやすくなる。反面、寛容さを失いつつあるアメリカを代表するようなトランプ氏は先鋭化する思想を持つ国民は票を入れるだろう。印象として大風呂敷は広げるが実現されなかったことへ反省も無く、また次の大風呂敷を広げるトランプ氏は大統領だった時期に国際的協調を保つことができなかったことに対して世界は懸念を持っている。G7で口論になったことを忘れている国民は多いと思うが、思い起こして投票して欲しい。また「就任して24時間以内にロシアとウクライナの戦争を終わらせられる 」と大見得を切っているが、これも世界から失笑を買う一因で、早期に終結すると言うことはウクライナの敗北を意味することを考えなくてはいけない。敗北することになればロシアは増長しアメリカの威厳も失墜することは間違いない。
トランプ氏の最大の関心事は国内の支持でしかないので世界からの評価はどうでもいいのかも知れない。