この「十勝千年の森」は、優れた庭園デザインを表彰する英国のガーデンデザイナーズ協会賞選考で、日本では初となる最高位の大賞を得たという。特に、「最も美しい庭」「21世紀のガーデンデザインの最良の例」と絶賛されたとのことです。さて、ここではどんな光景を見せてくれるでしょうか?
十勝地方はあいにくの曇天で、草花は本来の色合いではありませんが、その分暑くもなく寒くもなく、風もなく、心楽しく散策できました。
この千年の森は、「アース・ガーデン=大地の庭」というが如く、十勝平野の土地の特性を生かしたスケールの大きな美しい庭です。ネーミングから、森のイメージが強かったのですが、広葉樹の森あり川のせせらぎあり、色とりどりの花畑あり、森にある麦飯石(ばくはんせき)を使った庭があり、全体構成も自然と一体化していて、大変気に入りました。特に、自然に対し、何かそこに奇抜なものをくり上げるのではなく、この十勝の風土や周囲の環境に順応・適応させながら庭が構成されているかな!?、と考えながら見学しました。
この千年の森の設計は、2002年に始まり2008年が開園開始と。もう何十年も経過しているような感じです。なお、設計は、世界で活躍するガーデンデザイナー;ダン・ピアソン氏(英)とヘッドガーデナー新谷みどり氏。テーマは「植物と人がのびやかに生きる庭」とのこと。