大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2025年1月25日の活動報告

2025-01-26 21:17:39 | 日記
1月2回目の活動日は、あいにくの雨模様になりました。気温も少し下がって、寒さを感じます。雨のためボランティアの参加は少ない目でしたが、20名弱の皆さんが集まりました。

前回は昨年の観蓮会と一般開放日の映像を参加者全員で鑑賞しました。今日はその時に来場者に記入していただいたアンケートの集計結果が発表されました。

アンケートの回答から調べると、2023年と2024年の入場者数は、いずれも会期全体としては2315人、2261人で、あまり変わりはありませんでした。ただし、2023年は7月中の毎土曜日日曜日(計10日間)に開催しましたが、2024年は7月13日14日の連休及び21,28の日曜日(計4日間)しか開催しませんでした。

来場者はさすがに地元の千葉市花見川区が圧倒的に多く、その他、隣接の美浜区、稲毛区からもたくさんの方に来場いただきました。観蓮会の開催については知人から知った方が一番多かったのですが、昨年はWeb上で知ったという方も多くなってきました。また会場内の交通整理など、課題も多いことがわかってきました。

今年も観蓮会の開催要領が決まりましたら、こちらのブログでもお知らせする予定です。楽しみにお待ちくださいませ。

さてけさのハス品種見本園の様子です。雨に濡れています。氷は張っていません。

午前11時前の気温、摂氏五度です。





そして例の新種の浮草……

アメリカアカウキクサ(アカウキクサ科 シダ植物)ではないかと思われます。池の表面を覆って日射をさえぎり水温を下げるので、掬い取らなければならないようです。

園内のツバキはまだあまり咲いていませんが、2種類ほどご覧にいれます。上は「紅侘助」、下は「鈴鹿山」の蕾です。


2月はこの旧東京大学農学部付属緑地植物実験場内で温室解体工事が実施されるので、大賀ハスふるさとの会のボランティアの活動は中止となります。ただ時期的にレンコンの植え替えが必要な時でもありますので、関係各方面と話し合って、植え替え作業を検討するということです。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)
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2025年1月11日 明けましておめでとうございます!

2025-01-16 21:33:29 | 日記
2025年の最初の活動は、気温6°C、冬晴れのなかで行われました。ハス品種見本園では全面に氷が張っています!

赤いサザンカがどんどん咲き始めています。朝日を浴びて輝いていました。


バケツで育成している蓮をきれいに並び替え、まわりの整備を行いました。


朝夕の冷え込みが厳しくなり、氷の厚さは例年どおりです。


ロータリーでは厚い氷も昼過ぎには溶け、カラスが水を飲みにやってきます。大賀蓮の蓮根を傷つけてしまわないように周りに糸を張りました。


紅万々(こうまんまん)も氷の下で休眠中です。時が止まったかのように、晩秋の落ち葉が氷の中に閉じ込めらていました。


今年、ハス見本園で初めて見られた繁殖力の高い赤い藻は「アカウキクサ」のようです。世界最小のシダ植物らしいです!

大がかりな見本園のまわりの掃除は、冬の時期に行います。3月からは蓮根の植え替えなどで、新シーズンに向けて忙しくなります。


活動が終わったところで、昨年夏の観蓮会のビデオ観賞会が行われました。


鳴り響く蝉の声のなか、会場は多くの来場者で賑わい、とても暑かったのを思い出しました!


帰宅前には、昼の柔らかい光がハス品種見本園を静かに包み込んでいました。


最後に。修景池の大賀蓮も静かに冬ごもり中です。

活動報告は以上です。
(担当: れい)
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2024年12月21日の活動報告 

2024-12-23 20:09:25 | 日記
今日は今年最後の活動日です。一年の感謝祭をしました。大賀ハスのふるさとの会顧問の南定雄先生や、都内に転居された元会員も参加されました。

正門からのイチョウ並木は、3日前にはこのように黄色に染まっていたそうです。


集合時間よりも早めに着いたのですが、すでにこのイチョウの葉を箒で両脇に寄せて歩きやすくしている会員がいました。

坂の上のでは、ブロワーで落ち葉を寄せていました。

事務所の前も片付けたり、落ち葉を掃いたりして掃除が始まっていました。

圃場に回ってみました。すっかり枯葉が刈り取られて、静かに冬を迎えています。

C列、知里の曙のマスの辺りは、うっすらと氷が張っていました。





大賀博士夫人の歌子さんにちなんだすみれ花壇にはパンジーが花を咲かせています。


今日の作業です。温室前に並べてある小型バケツの位置を変更することになりました。大型バケツとは少し距離を開けて、木立の中に移します。並べてある順序を崩さないように、注意して移動していきます。



作業を終えてから、集合写真を撮りました。

今日集まったボランティア一同です。『世界の蓮に感謝』の横断幕。そして後ろには大きなパネルが。「検見川のハス品種見本園 ・・・世界の蓮が100種類咲き誇ります」という文字とハスの花3種(アメリカ黄蓮、大賀ハス、白繡蓮)の写真です。今後このパネルは、このハス品種見本園がある千葉市花見川区の区民祭りでの出展ブースに立てたりして利用していきます。

感謝祭では、今年のハスの開花状況の報告がありました。今年はいつもよりも花の数も多かったそうです。今後の課題は、植え替えと肥料の関係。植え替え翌年は花が咲いても、次の年になると咲かなかったり。肥料の種類も量も関係しているらしいとのこと。毎日蕾と開花状況の観察記録をつけてくださったSさんに感謝です。

感謝祭も終わって、帰る道。イチョウの落ち葉がきれいに掃かれています。そして右側修景池の向こうには、きれいに紅葉したモミジが。




ボランティアのみなさま、今年一年様々な活動に参加していただき、ありがとうございました。来年もまたたくさんの素晴らしいハスの花を咲かせましょう。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)



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2024年12月7日の活動報告 冬ごもりの準備 続き

2024-12-09 14:15:52 | 日記
2024年12月第一土曜日。気温7度。やっと冬らしい早朝の寒さです。前の週にもご覧にいれましたが、旧東京大学農学部付属緑地植物実験所の正門からすぐのイチョウの木。本当にまっ黄色できれいに染まりました。
正門から入ると、ご覧のとおり。イチョウの落ち葉がびっしりです。
誰かがいたずらしてますね。

今日も冬を迎えられるように、圃場の整備。通路の刈草を集めて処理場に運んだり、刈り取った枯葉や藻を掬い出して処理します。最後に残ったD,E列の倉庫側。一生懸命掻き出します。なんとあの新種の水草もこちらで生息が確認されました。
朝九時の気温7度。東屋にある温度計です。


ハス圃場のA,B,C列。枯葉の刈り取りは終わりました。通路の雑草、草刈りの後始末が必要です。
D,E列はまだ枯れた葉や茎が残っています。

D,E列の温室側。まだ刈り取りが終わっていません。みんなで集中して枯葉を始末します。



なかなか手入れが出来なかったので、枯葉と藻が絡み合ってヘドロ状態になっていました。




あまりにもたくさんの枯葉や藻を捨てなければいけないので、人力では間に合わず、軽トラックが出動しました。荷台にブルーシートを敷いて、枯葉やヘドロで濡れている藻を次々と載せていきます。

奥の処理場に運びます。



一輪車も使います。
通常の活動時間を延長して、やっとのことで、なんとかハスの枯葉とヘドロ化した藻の始末が終わりました。これでハスたちも冬を越せるでしょう。
そうそう、1か所で藻を取り上げていたら、こんなものが見つかりました。


わかりますか?ハスの新芽なんです。種がこぼれて落ちて、芽がでてきてしまったのですね。

ハス品種見本園の中でも紅葉が見られます。
これは説明案内板にツタが絡んできて、それがいい具合に紅葉しています。


説明板の左奥が真っ黄色になっていますが、ここには大きなイチョウの木があって、その落葉でこんなに黄色になっているのです。

そしてこちらはロータリー広場に植えられている皇帝ダリア。これはそれほど背丈は高くないのですが、珍しく八重咲です。


今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)

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2024年11月30日 活動報告 ハス見本園の冬ごもりの準備

2024-12-03 11:26:19 | 日記
今日は気温8℃の晴れた冬空のもと、大賀ハスのふるさとの会の活動としてハスたちの冬籠りの最終準備を行いました。
ボランティアたちは、黄金に輝くイチョウの葉を見上げながら、ハス品種見本園へと向かいます!


林の中にある見本園では静かに霜が降りていました。


前回の活動に引き続き、咲き終わったハスたちの掃除を行いました。


今まで見られなかった種類の藻が大量に発生しているので、できる限り除去しました。鳥たちが運んで来たのでは、というボランティアの意見も。


大賀一郎博士の妻・歌子さんの「すみれ花壇」、寂しくないよう冬にはパンジーを植えることにしました。

すみれの研究を行っていた大賀博士の妻・歌子さんの花壇は、ハス品種見本園をやさしく見守っています。


ハス品種見本園に氷が張る前に、水中の枯葉や藻などを掻き出す作業が終るよう、黙々と作業がつづきます。


夏の間に伸び切った周辺の林の選定も行います。放っておくと、ハス品種見本園に日が差さなくなってしまいます。


山茶花(さざんか)が艶やかに咲いています。


白い山茶花(さざんか)も可憐ですね。


ハス見本園の通路の芝刈りは、ほぼ一年を通して行われる作業のひとつです。数名の男性ボランティアが効率よくすすめています。


倉庫の屋根と壁には美男蔓(びなんかずら)の真っ赤な実が青空をバックにきれいです! 葉や茎から出る粘液は男性の整髪料に用いられたのでその名があるらしいのですが、サネカズラの別名です。


ナンキンハゼの実のふんわりした白は目を引きます。


ナンテンの赤い実を見ると、ヒヨドリを思い出すのは私だけでしょうか? ギャーギャーと鳴くヒヨドリが実を食べて、そのフンと一緒に出た種によってナンテンは拡散するようです。

最後に大賀蓮の現在の様子です。ハス品種見本園のB列の端にある大賀蓮は、千葉県の天然記念物に指定された蓮根そのものが植えられています。ここに眠る蓮根が1954(昭和29)年3月31日、千葉県の天然記念物「検見川の大賀蓮」として指定され、以来「大賀蓮」と呼ばれるようになりました。


これから蓮たちは春までの間、泥の中でゆったりと眠って体力をつけていきます。来年は再び美しく花を咲かせてくれることでしょう。

報告は以上です。
(担当: れい)
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