花園公民館の大賀蓮モニタリングの第三部です。観察17日目からの報告ですが、蕾が水面に顔を出してからおよそ20日で開花するかどうか。大賀蓮の開花は、日照や気温、雨などによって変動があり、自然まかせで予想がつきません。
観察17日目: 2018年6月16日、午前9時11分、曇り/雨、気温19℃
三つの蕾が並んでいるので「つぼみ三姉妹」と名付けてモニタリングしています。最初から追っているのは、末っ子蕾、水面から66センチです。写真では下のほうで、蕾の先端がチラリと見えています。
観察18日目: 2018年6月17日、午前9時50分、曇り、21℃
末っ子蕾は、ようやく対葉に並ぶ高さ66センチになりました。手前の低い蕾になります。そして肌寒いなか、右の次女が開花一日目を迎えていました!
写真中央の次女蕾は、開花一日目です。先端が1~3センチほど開くだけ。数日前の強い風で、対葉が花茎でこすれて大きく裂けています。左下の蕾がモニタリングしている末っ子蕾です。
つぼみ三姉妹は、次女が最初に開花しました。背丈は左の長女蕾のほうがあるのに、何故でしょう? この三つの蕾は、当初、数日の間に仲良く水面から現れたものです。
観察19日目: 2018年6月18日、午前7時43分、曇りのち雨、気温22℃
末っ子蕾は水面から73センチ。明日、咲きそうです。蕾に触れると、柔らかくなっていました。
つぼみ三姉妹の長女は、開花1日目です! 水面から111センチ。背が高いと品格があります。
長女を上から。
次女は開花2日目、水面から95センチありました。
次女を上から撮影。左隣の末っ子つぼみは取り残された感が!
つぼみ三姉妹は、末っ子を残して咲き誇っています。
池の全景です。うつくしい二輪が芳香を漂わせています。
観察20日目: 2018年6月19日、午前5時11分、晴れ、気温27℃
この日、末っ子蕾が開花しました! 観察をはじめてから20日目。教科書通りの日数で咲きました。
早朝5時、写真中央の蕾は、開花直前です。開花期間中の蓮は、咲きっぱなしではなく、昼ごろには閉じて翌朝6時ごろに再び花開きます。開花中の閉じた花は、ふわりとしていて、明らかに蕾とは違います。上から、開花2日目、開花1日目、開花3日目を迎える直前の元・つぼみ三姉妹です。
三姉妹の背比べです。
観察21日目: 2018年6月20日、午前8時22分、雨のち曇り、気温21℃
末っ子の開花2日目です。これぞ「ザ・オオガハス」! 朝露に濡れる神聖な花です。
古代の蓮がタイムスリップして、揃い踏みです。
大賀蓮の特徴でもある花弁のカールが絶妙です。
全体をひいて見ると、こんな感じです。
観察22日目: 2018年6月21日、午前5時52分、曇り、気温23℃
モニタリングしていた蕾は、開花3日目。昨夜の雨に打たれて、花が下向きに......! 足元に散る花びらは、三姉妹の次女のものです。
三姉妹の姿です。背の高いのが、開花4日目の長女、下でうなだれているのが開花3日目の末っ子、果托になっているのが次女です。
心配だったので、夕方に再び公民館へ。午後5時50分、末っ子の花が上を向いて復活していました!
観察23日目: 2018年6月22日、午前7時37分、晴れ、気温27℃
モニタリングしてきた蕾は、開花4日目の朝を迎えました。強い風と雨に打たれたあとの花の潔さを感じます。
三姉妹の最後の姿です。左から散りかけた開花5日目の長女、果托の次女、4日目の末っ子。風で並び順が変わって見えます。
翌朝、モニタリングしていた蕾は散っていました。
花園公民館の大賀蓮は、これからが見頃です。早朝の通勤や通学、お散歩する皆様の一服の清涼剤となることを祈って。
報告は以上です。
(担当: れい)