花冷えの気温11℃、本降りの雨のなか「花ハス栽培講習会2023」が行われました。東京大学旧緑地植物実験所では、ソメイヨシノが満開です。蓮を植え付ける時期は、桜の花咲く頃です。
「ハス守りさん」とは、千葉市が養成する人材で、大賀ハスに関する知識や栽培方法を習得し、大賀ハスの名所や栽培地における学習・栽培・ガイド・イベント等のボランティアです。千葉市の花である大賀ハスの妖精、 ちはなちゃんにならって大賀ハスをPRしています!
つぎに「大賀ハスのふるさとの会」の顧問、南定雄先生よりハスの生態についてのお話がありました。
受講者の皆さんは熱心にハスの種類、色、花の大きさ、花弁数などについて耳を傾けていました。ハスの増え方は2種類あり、その違いについても学びます。ハスには品種が保存される蓮根から、そして他品種との交雑の可能性のある実からの増え方があります。
そして実際のハスの栽培方法について講義が進みます。容器の大きさ、土、水、肥料の種類や与え方など、南先生が詳しく写真やスライドを使いながら説明します。
いよいよ栽培方法の実演です! 南先生が蓮根の植え付け方を丁寧に指導します。もやしのように蓮根から生えているのが頂芽(ちょうが)で、頂芽を上向きに蓮根を水平にそうっと泥の中に沈めていきます。
いくつもの素晴らしい品種を作り出してきた南先生の直接指導に、一同聞き入っていました。細かい質問も飛び交います。
今回、皆さんが持ち帰るハスの種類は、次の3品種のどれかになります。いずれも育てやすく華やかな中国の小型蓮です。
桃紅縮雨(とうこうしゅくう)
喜上眉梢(きじょうびしょう)
紫玉蓮(しぎょくれん)
参加者全員に蓮根、培養土、肥料、容器に栽培テキストをつけてお持ち帰りいただきました。ご自宅で素敵な蓮の花を咲かせてくださいませ!
肌寒く足元の悪い中、ご来場いただき誠にありがとうございました。
活動報告は以上です。
(担当: れい)