大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2022年4月25日 千葉市立瑞穂小学校のハスを植え替えました

2022-04-28 20:00:09 | 日記
瑞穂小学校の校庭には大賀ハスをはじめ、多くのハスを集めたコーナーがあります。お世話をするのは4年生ですが、なかでも植え付けは重要な作業です。今日は大賀ハスのふるさとの会のボランティアが生徒たちの植え付けのお手伝いをさせていただきました。
植え付けの前に、ハスはどのように一年を過ごしているのかについて学びます。美しい花を咲かせるためには、太陽と水と土の三つがそろっていて、夏までに栄養をいっぱい蓄える必要があることを知りました。
生徒たちは3人ずつのチームになって、12品種を植えつけます。容器に入った土と水を手で掻き混ぜる作業からはじまりです!

蓮根が無事に成長できるふわふわの泥づくり。荒木田という田んぼの土、畑の土、そして肥料を加えたミックスに、水を入れながら掻き混ぜる作業です。
子供たちは楽しそうに両手を泥だらけにしながら、ていねいに土の塊をほぐしていました。

容器の下まで手を入れて、さらに周りも均等にかき混ぜながら蓮根のための柔らかいベッドをつくりました。皆さん真剣です!
次はいよいよ植え付けです。S氏が蓮根の持ち方を指導します。大型のハスの蓮根は大きくて迫力があります。
蓮根は成長の先端である頂芽(ちょうが)が上向きにして、水平に泥の中に植え付けます。M氏が分かりやすく実演します。
左右にやさしくゆらしながら、蓮根を泥の中に沈めていきます。生徒たちは順番を決めて、蓮根を折らないように集中して作業にとりかかります。
このチームの蓮根は特に大きかったので、M氏が縁に沿って植えるようアドバイスします。

皆さんは初めての経験にもかかわらず、とても上手に植え付けていました。

すべての作業が順調に終わり、植え付け完了です。これから夏に向けて水を足したり、藻を取り除いたりハスのお世話を楽しくやっていただきたいと思います。泥だらけの手を洗って、4年生の皆さんは笑顔で教室に戻っていきました。お疲れさまでした!

写真を提供してくださったS女史、ありがとうございました。

報告は以上です。

(担当: れい)
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2022年4月16日の活動報告

2022-04-18 09:19:42 | 日記
けさの気温は12度。前夜は冷たい雨が降りました。思わずコートを着込みたくなる寒い朝でしたが、次第に雲が切れて日差しが出てきました。
入口から坂を登っていくと、正面ロータリー広場のすぐ右側に、2本の桜の樹があります。下の写真でピンクの花がイチヨウ(一葉)、緑がかった花がギョイコウ(御衣黄)です。どちらも満開になっていました。

一葉は幹が傾いたのを、他の倒木を利用して支えました(2021年2月6日付活動報告②をご参照ください)。今年もご覧のように立派な花を咲かせてくれました。なお、本日のこの記事の見出し画像には、ボランティアグループのO氏が撮影した一葉のアップ写真を使わせていだだきました。

さて今日の作業は、ハス見本園の植え替え予定マスで、残っている場所のレンコン植え替え、見本園外側道路の歩道に落ちているツバキの花や雑草の除去・清掃、そして各マスの藻とりの際は、芽を痛める可能性があるので大きな熊手は使わないようにとのことです。

入口からハス見本園に上がっていく坂道も、枯葉がたくさん落ちているので、ブロワーを使って両脇に飛ばしています。前は人海戦術で、箒で掃き出したりしていましたが、今はブロワーのおかげでとても楽になりました。


上の写真の右側が歩道になっていて、そこにもツバキの花だけでなくたくさんの落ち葉がたまっています。今日はその落葉や雑草を取り除きます。雑草を機械で根元から切り取っています。

こちらではツバキの落ちた花を掻き出しています。足元の雑草は機械で刈り取ります。


ハスのマスにはたくさんの浮き葉が出ていました。真ん中のB列にある大賀ハスのマスです。3か所とも浮き葉がでていますね。

向かい側C列の知里の曙です。

前夜の雨でどのマスも水をたっぷりたたえています。


レンコン植え替えの続きも実施しました。ボランティアグループO氏撮影の写真です。

今年のレンコン植え替えは、臨時の作業日もあったそうですが、今日の作業で無事に完了しました。泥まみれの作業をしてくださった皆さま、お疲れさまでした。

下の写真は、今年植え替えた睡蓮の株です。少し見にくいのですが、中央の小さな芽の中心に白い筋がみえます。これは花芽ではないかということです。コウホネに邪魔されずにきれいに咲いてくれることでしょう。楽しみですね。


最後にもう一度、一葉(イチヨウ)と御衣黄(ギョイコウ)のアップ写真を。


これらもO氏撮影のものです。

今日の活動報告は以上です。
(担当: えむ)






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2022年4月2日 活動報告

2022-04-03 10:59:25 | 日記
天気は晴れ、気温9℃、花冷えのなかでの活動となりました。30名近くのボランティアが集まり、ハス品種見本園の藻を取る作業、下草刈り、まわりの林の整備などを行いました。

今日は参加者が多かったので、作業がはかどりました!

そして嬉しいことに、ボランティア仲間が増えました。藻とりの手順、泥の中の蓮根を傷つけないコツなどをご説明しました。

マスの縁に上がって奥の藻を取るときは、足を踏み外して水の中に落ちないように気を付けながら。掻き出した藻は、マスの外で水切りをしてから一輪車に乗せて奥の集積場に運びます。

自然な環境を保つため、ヤゴやオタマジャクシなどは藻と一緒に掻き出さないようにしています。

まわりの森の整備も行いました。見本園の日当たりと風とおしを良くするための重要な作業です。
その森のなかでは、白い椿が落ちていました。

この時期から草がどんどん伸びてきます。足元の安全のためにも、定期的な草刈りが必要です。

入口の椿が満開でした。

現在の修景池の様子です。
入口の修景池には大賀蓮を植えています。去年はふるわなかったので、今年こそいっぱい咲かせたいものです!
最後に。事務所の裏で咲いていた可憐な椿です。

活動報告は以上です。

(担当: れい)
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2022年3月28日 蓮の植替え作業

2022-04-01 19:31:49 | ハス
2022年3月28日、29日、30日、ハス品種見本園の一部の蓮を植え替えました!
蓮は3年に1回のペースで植え替えを行わないと、弱って咲かなくなります。さらに放っておくと、蓮根が腐ってしまいます。過去のデータを見ながら、どのマスのどの品種を植え替えるかが決められました。

予算の関係上、今年は厳選された12品種だけを植え替えることにしました。理想的には100品種以上ある蓮のうち、毎年35品種ほど植え替えたいところですが、資金不足のボランティア団体の力では、この規模の植え替えが精一杯です。
まずは中国から持ち込まれた貴重な普蘭店蓮(ふらんてんばす)とアメリカの黄色い蓮、バージニアを植え替えました。

植え替えの作業としては、マスの水抜きをして、重機を使って中央部分の泥を掻き出します。

次に、マスに入って壁に沿って成長した蓮根を手作業でていねいに掘り出します。この気を使う作業中、蓮根が折れるポキッという音がすると、ちょっと気まずいムードになります......!
新しい土はトラックで運び込みます。

蓮の土に最適なのは、荒木田(あらきだ)という田んぼの土をベースに、畑の黒土、腐葉土、化成肥料や鶏糞を加えて混ぜ合わせたものです。
混ぜ合わせた土に水を加えて良く搔き混ぜます。泥状になったマスのなかに、蓮根を植え付けます。今年は国内の貴重な品種である妙蓮を植え替えました。

植え付けるときは、蓮根の頂芽(ちょうが)を上に向けてそうっと水平に埋め込みます。2メートル四方のマスには、蓮根5~6本を植え付けます。
大賀蓮も植え替えました。

沈めた蓮根が浮いてこないように、やさしく水をさらに加えれば植え付けが完成です。
3日間にわたって作業を行った12のマスは次のとおりです。
普蘭店蓮、バージニア、漁山紅蓮、西施殿、千百万、玉繍蓮、八重茶碗蓮、ベトナム蓮(白)、大賀蓮、妙蓮、淀姫、不詳(交雑してしまったために新たに品種を植え付け)

蓮の植え替え時期は、桜の咲く頃です。敷地内のロータリーでは、きれいなソメイヨシノが咲いていました。

当会の顧問である南定雄先生をはじめ、重労働に携わったボランティアの皆様、お疲れ様でございました!

桜の写真をはじめ、この記事の多くの写真は当会のボランティアO氏が撮影したものです。ご提供ありがとうございました。

(担当: れい)
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