蓮の見本園の一般開放4日目は梅雨空の下で行われました。
雨の中、開園と同時に駆けつけたツワモノの来場者たちがいました。その中の一人、S氏が撮った知里の曙の写真です。使用カメラはニコンです。
見本園のスターは、この一輪の知里の曙でした。下の写真もS氏撮影です。ご提供ありがとうございました。
今年の千葉県の梅雨はなかなか明けず、蓮の生育が例年より遅れています。日照不足に負けずに咲いていた蓮たちの報告がつづきます。まずは碧台蓮です。
碧台蓮は白重台蓮、白碧台蓮、重台蓮とも呼ばれます。花弁数100〜120枚の白の八重咲種です。花径は20cm前後と中型。花色はやや緑色がかっていて、花弁はやや厚い感じです。花期は7月下旬から9月上旬までですが、長梅雨にもかかわらず、今年は早くから咲いています。
品があってスッキリとした和蓮です。尋常の蓮とも呼ばれます。この品種は、地バス系統で、日本に広く分布する在来種です。比較的寒いところでも育ち、青森県の津軽地方では数百年前から栽培されていたようです。
次は天上蓮(てんじょうれん)です。花托から種が飛び出てきそうに見えますが、雌蕊(しずい)が突出した異形雌蕊の一例で、この品種では珍しくありません。このように変異した花托から種はできません。
背が高く、迫力の大輪を咲かせる陽山紅蓮です。色が鮮やかです。
清月蓮です。花つきの良い品種で、花弁の先端がやや尖っているのが特徴です。外側の花弁が帯緑色で、例年人気があります。
紅孔雀です。ちょっと雨でうなだれていましたが、つぼみがあるので、来週の開放日にはまだ咲いているかもしれません。
貴婦人のような廬山白蓮です。
錦蘂蓮(きんずいれん)です。花弁数100〜120枚。花径18〜20cmの中型の八重咲種です。花弁の幅が広く、コンパクトながら豪勢な品種です。
下の写真は大酒錦です。花弁の縁だけ薄緑色、その他は紅色が斑らに入った珍しい品種です!
今日もカスピカムが咲いていました。カスピ海に注ぐヴォルガ・デルタに群生するカスピカムの開花はとても幻想的だそうです。
中国系の蓮をご紹介します。青菱紅蓮です。
世界で一番多くの蓮の品種を作り上げたのが中国です。中国全土でこぞって新しい品種を作っているとか。天高雲淡です。
寿星桃です。
つぼみの剣舞蓮です。素敵な花を咲かせる品種なので、次の7月25〜26日の開放日には咲いていますように。
ご来場いただきました近隣の皆様、誠にありがとうございました! 蓮たちも喜んでいることでしょう。
最後に。
見本園のすぐ近くに大賀ハスの発祥の地があります。東大総合運動場と元・東大緑地植物実験所の間の道路脇にハス池があります。そこではまだ大賀ハスが咲いています。ぜひ立ち寄ってみてくださいませ。
報告は以上です。
(担当: れい)