坪田譲治文学賞

先日読んで、よかったなあーと思ってた本が「坪田譲治文学賞」に選ばれました！

「クリオネのしっぽ」　長崎夏海

中学２年生の少女美羽が主人公の物語です。

　　　　　

学校や家庭で色々なことがあって、世間をさめた目でしか見られなくなっていた美羽。
毎日が苦行のように思える中、唯一の慰めは唯ちゃんという心優しい同級生の存在だった。

そんなある日、サッチという問題のある少女が転校してくる…。

大人の都合で自由を奪われたり、辛い思いをする子供の気持ちが描かれてます。
行き場の無い少女達の鬱屈した思いがやるせない。

相手の心の奥に踏み込み過ぎない距離感で、思いやる。
そんな優しさっていいな、友情っていいな。
少女の繊細な気持ちが心にしみる物語です。

図書館でなんとなく気になって借りて読んだ本。　当たりでした。
文学賞受賞、めでたい！　よかった！

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