本とパンのあるくらし

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読み応えのある傑作「世界の果てのこどもたち」

2019年03月24日 | 小説
とても読み応えのある本に出合いました。傑作だと思います。

「世界の果てのこどもたち」 中脇初枝

    

物語は、珠子、茉莉、美子という3人の少女達が、戦時中の満洲で出会うところから始まります。

生まれも育ちも違う彼女らは、満州で友情を築く。
終戦になり、3人は中国と日本で、それぞれの道を歩むのだが…。

戦災のむごさ、中国残留孤児、朝鮮人への差別。
これらのことを描いてあり、なんとも心にこたえる。

本書を読んで、女性の強さ、悲しみをのりこえ希望につなげていく力を感じた。
どんな辛いめにあっても、前を向いて歩いていった3人に拍手を送りたい。

戦中戦後の史実を調べ、それを元にこのような物語をつむぎ出した著者の筆力に感嘆。

戦争の時代から現代までを描いてあります。
戦争文学というものではなく、友情や愛を描いた人生の物語だと思います。
心に響く傑作です。

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コメント
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