


今回の地質学のお手つだいは、埼玉県秩父地方の地質学調査の関連で発掘された牡蠣の化石。20年近く放置されてきた物件をこのたび小鹿野町で展示する運びになったので、わたくしの知り合いの国土地理院OBに話が回ってきたものが回ってきたものです。(なんのこっちゃ)
前回は化石が崩壊しないようにぐるぐる巻きにしてあった針金を注意深く外したり、植物片や砂泥などで汚れていたものをクリーニングしたりしました。また、化石の塊と木枠をモルタルで埋めて固定する作業や、崩れてしまった化石片の場所を同定して接着する作業も同時並行で行いました。
今回はモルタルの上に発泡スチロールなどを敷き詰めてかさ上げし、更に発泡スチロールの隙間をスプレーの発泡剤でふさいでからモルタルでコーティングし、砂で化粧するという作業でした。だれもこのような作業はしたことがないので具体的な作業は試行錯誤しながら行いました。
なぜ(モルタル⇒発泡スチロール⇒スプレーの発泡剤⇒モルタル)とサンドイッチのような工程が入るのか、なぜ全部モルタル(セメントですね)で埋めてしまわないのかというと…。重くなってしまうからです。少しでも軽量化するために中間に発泡スチロールや発泡剤を使用しています。国土地理院OBや建築関係職員の先輩の指揮の元、楽しく作業しています。
これとは別に10年近く前に携わっていて途中で頓挫していた計画も復活したということでそちらの作業の依頼も最近やってきました。秩父は遠いのですが、こちらは近場なので助かります。(秩父での作業は往復で7時間ぐらい作業時間は1回7時間ぐらい昼食休憩込み。大変です。)
ランニングでもなく仕事(本業)でもなく別の件で世の中にお役に立てているのはとてもうれしいです。
このような時間の使い方を模索しているところです。