フェンダーのギターでジャズの場合

実際のところ、ジャズは、フルアコで弾くというのがありましたから、
フェンダー系のギターで演奏するのは、無理があるとは思うのです。

しかし、今やそういうジャズのジャズらしいサウンドから
少しはみ出すサウンドも個性だと思うので、
そこは工夫のしどころかもしれん。

ジャズらしいサウンドを考えてみると
１）音が伸びない。立ち上がりが早く、すぐ減衰する音
２）ローが出て、全体的に甘いサウンド
３）スクラッチして音を出したり、ハードなビブラートは似合わない
４）フロントのピックアップを使う。

そう考えるとフェンダー系のギターを使う意味は？
それを考えるべきだと思います。
良くあるのは、

１）それしかギターが無いから
２）個性を追求したいから
３）自分のギター１本でブルース、ロック、
ジャズまで、フォロー出来ないか？そういう欲求。

では、フェンダーの色を残しつつ、
ギブソン系の匂いに近づけば良いのだろう。

１）音を伸びなくする。
絶妙にブリッジミュートを使う。１、２、３弦に太い弦を使う。

２）甘い音にする
フロント、あるいはフロント、センターのハーフトーンを使う。

３）スクラッチして音を出したり、ハードなビブラートは似合わない
演奏スタイルをジャズぽくする。

などが考えられると思う。
僕は、イコライザーを買ってみるのも良いと思う。
ただ、トーンを絞るだけでは、フェンダーを使う意味が消えて、
色気の無い音になるかもしれない。

誰かからフルアコを借りて、弾いてみるのも良いと思う。
音を知ると言う意味で。

僕自身は、２００から４，５００Hzが充実するのが鍵だと思う。
逆に１００HZ以下は、若干少なくなる気がする。
そして、高域の残し方が鍵になると思う。

あと、1弦までの上手いミュートの使い方とローの出るピッキング角度の
研究。最終的にイコライジングだけで解決しないところもある。

また、メイプルネックのもの、ピックアップの特性がドンシャリなものも
極端だと、相当音色に苦労すると思います。
意図次第では、安くてもギブソン系を買って弾いてみる方が早い気もします。

フルアコは、高いイメージがありますが、実は５、６万のエピフォンとかでも
ちゃんと案外満足な音が出ます。