ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

フレーズの起伏をジェットコースターなどに置き換えてみる

2011-01-06 04:35:16 | Weblog

ちょっと工夫を凝らした長いフレーズを弾くとき。

 

生徒さんのそれがどうも基礎練習の延長に聞こえる時があります。

しかるべきアクセントを入れて音の切り際に気をつけて、、、。

 

それでも、フレーズにオーラみたいなものを感じなかったら、

一度それをテンポを揺らして、ルバートに直してみたらいいと思います。

 

そうするとフレーズの中に、

ジェットコースターが駆け抜けるような空気の緩急を感じるかもしれません。

 

僕は、メロディーの中に風が吹いたり、しなった木が反動で元に戻ったり、

浜辺の波が寄せてはひいていく様をイメージしたりします。

そういう自然の持つ力学みたいなもの、重力感って大事ではないかと思います。

 

曲が始まる前にカデンツとかルバートと呼ばれる

一人の演奏みたいなものをやるとき、

それが終わった時に「なんか今晩は特別な夜になるかも」

みたいな予感と空気を醸し出すことができれば、

それはとても高級なものなんじゃないかな、と良く思うのです。

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