ここ1年ほど、京都RAG音楽義塾の様々な
制度やカリキュラムを決める事に結構な時間を費やしています。
自分の創作活動や個人レッスンのレッスン生の、クオリティー維持を
抱えて、色々大変なのですが、しかし、良い事もありました。
それは、自分の思考プロセスをもう一度、
具体的に見直す良い機会に恵まれた、という事です。
<動機>
<問題提起>
<方向性の提案>
<具体的な対策アイディア>
<その実行計画>
<実行>
<いかになされたかのチェック>
何だか会社の企画会議のようですが、
実は、大変ギターが上達する事と大筋似ているようです。
意識してこれをやっている人は、 少ないかもしれませんが、
多くのプロミュージシャンの友人が、みんな
「いざという時、ジョークが面白い」
「スッキリ 気持ちの良い考え方」
「人一番、研究熱心」
「繊細な観察力(耳がいい)」
「行動力」
と言った、資質を持っている、と昔から感じています。
僕は、最近、思考プロセスが合理的だから、様々な余裕が生まれると
感じています。
だから、上記のようなプロセスを経ているのではないだろうかと
思うのです。(ほんの少し、具体的に書いてみました。
本当は大きな樹木のような図になるかもしれないけど)
<動機>
誰々にみたいな早弾きがしたい
<問題提起>
毎日、できる限りの時間を割いて、練習しているのに指が早く動かない。
<方向性の提案>
気ばかり焦って、音が全然出てない気がする。
1)ピックは、いつも同じ軌道を通るように。無駄な力が入っていないか?
2)運指やフォームが、一つ一つの音がちゃんと鳴るように押さえられているのか?
そういうところから、検証してはどうか?
<具体的な対策アイディア>
1−1)ピックは、いつも同じ軌道を通るように、フォームを決める。
あるいは数種類のフォームをキープできるようにし、今後、自分に合ったものを選択する。
1−2)無駄な力が入ってないか、検証するために小さい音で弾いてみる。
1−3)強く弾き、音が汚くならないか研究する。
1−3)オルタネイトのつもりで、そうなっていない部分を改善する
2−1)左手のフォームに気をつけて弾く。
2−2)一つ一つの音をしっかり押さえて、少しゆっくり弾く。
2−3)試しに、良い音が出ても、押さえやすい範囲で、弦高を下げたり、
弦の太さを変えてみる
<その実行計画>
略
<実行>
略
<いかになされたかのチェック>
略
まあ、こういう感じです。
そこまで書かなくとも、と考えるかもしれない。
紙に書かなくとも、できる人もいるかもしれない。
言われずにやっている人もいるでしょう。
でも、それは、人それぞれだからしょうがないし、
無理も言いませんけど。
でも、有効だと思えば、書いてみれば良いと思います。
問題が浮き彫りになれば、解決するまで、方法を改善しながら、
やるだけ、とも言えるのでは?
そんな事を感じている今日この頃です。