ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

僕の考えるメロディーについて

2008-06-03 04:23:01 | Weblog
アフリカ系の人種の音楽は、リズムを複雑に組み合わせるのが、得意だなあと思います。
普段から、ガイコクジンとバンドをすることの多い僕が、再認識して来たのは、日本人の血です。僕は、リズムがアフリカ大陸のものならば、メロディーは、シルクロードのものだと感じています。インドに世界各地の旋律(スケール)が、集まり、何百ものスケールが、ここで発展しました。それは、Mood(モード)とか、ラーガとか言われ,スケールは、それぞれが、特別な雰囲気(ムード)を持っています。ヨーロッパが、シルクロードの西の果てならば、日本は、まさに東の果て。アフリカ民族の影響は、海で隔てられ、メロディーが、発達してきました。

こと、メロディーセンスに関して、日本人、日本の文化は、胸を張って世界をリード出来ると思っています。

メロディーは、流れるように、波打つように、まるで一筆書きのように流麗に演奏され、
喜怒哀楽、雰囲気などを、世界が映し出されるように表現されるのを、
ベーシックな目標にすれば良いと思います。

自分は、自分の演奏を聴いて泣けるだろうか?
人が、自分の演奏を聴いて泣くか?と、考えてみるのは、とっても有効な手段だと思います。

僕自身は、もっと、言葉に表せない感情が、メロディーに出来ないか、考えてますけど。
「切ない」とか。

「切なくて、切なくて」と歌詞を使わずとも、「切ない」が伝わる。これが音楽の醍醐味ではと思っています。なるべく、シンプルな表現で、多くのことを表すことを考えてみれば、どうでしょう?

それが、メロディーを担当する者の本質的な役割ではないかと、思うのです。
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