何をやっていいかわからない、というプロ志向の人

何をやっていいかわからない、というプロ志向の人が時々現れます。そもそもそう人が訳がわからない。
何か、どうしようもなく逃げられない魅力的な音楽のファンで、そういった音楽を一生フルタイムでやりたい、と思うから、『プロ志向』なのではないでしょうか？

だから『好きでしょうがない事』をアホのように一生懸命やればいいと思います。それが第一歩ではないでしょうか？

多分「アーティスト」と「プロ」の定義が曖昧だから、そういうことになるのだと思います。アーティストというのは、自分の思う「究極の美の追求」なので、需要があるとも限らない。だから、飯を食う生活の基盤を作らなきゃいけない。バイトもしたらいい。正直、かじれるスネがあれば親でも彼女でも見境なくかじる。最低な奴と言われることもある。そういう才覚がないなら、一生懸命バイトしよう。そのようなものだと思います。

「プロ」というのは、ビジネスなので「特殊技能」を持ってお金に変えて生活する。だから、あれも出来る、これも出来るというやり方もあるし、これだけは誰にも負けない、というやり方もある。

強いプロ志向の人が誰より先にメンタルをやられがちなのはよくある話で、「あれもしなあかん。これも出来るようにならなあかん。けど、出来ない」という現実に、結局、自分で潰れていくんだと思います。しかし、お金がらみの欲に最初から潰されてどうするんでしょう。だから、例外もあるでしょうが、プロ志向は「アーティスト志志望」で、良いと思う。もちろん、売れている人は気になるし、自分の中に同じ要素があり共感し、美しいと思うなら、取り入れれば良いけど。

と言うのが、今の僕の意見です。
それにしても、そう言う悩みを持っている人が、バンバン自宅録音して自分でアルバム作ったり、自分のバンドを人に声をかけて集めて定期的にライブをしている、と言うのを聞くことが少ない。それが不思議。始めなきゃしょうがないでしょうに。