ギタリスト岡本博文 生徒諸君!

プロギタリストのリアルな経験談、本音を語って行きたいと思います。

リズムを意識した練習法について

2008-06-03 04:21:08 | Weblog
リズムについてですが、長い間、20年も僕は、メトロノームを使って、練習してきました。
「裏拍で鳴らす」しながら、スケール練習するのは、技術も要るし、スキルアップになったと思います。たとえば、2、4拍に鳴らす。8分音符の裏で鳴らす。3連符の最後、真ん中。など。
今でも、有効な方法だとは思っていますが、最近を別の見方で捉えています。

リズムは、カウントでなく、踊りたくなるような感覚そのものだ、ということです。

ここ、数年、練習法を「生のグルーブでウォーミングアップする」方法に変えました。
それは、http://www.seventhstring.com/でダウンロード出来るTranscribe!のようなソフトを使ったり、フレーズサンプラーBOSS RC-20XL
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=205^RC20XL^^
などに、サンプリングしたループを使うのです。

1)生演奏のループを使って、今まで知っているフレーズ、スケール、作ってみたフレーズなどを、弾き、アドリブもやってみる。
2)スローな曲で、非常に早いフレーズをゆったり、滑らかに弾けるように練習する。
3)早い曲では、シンコペーションの多いリズムもゆったり、
急いで聞こえないように練習する。
4)シャッフル、スイングなど、『ハネル』要素のある素材を色々入念に研究する。
5)実際に「レコーディングに耐えられるか?」「コンサートに耐えられるか?」
「何気ないフレーズも、リスナーをハッとさせる事が出来るか」イメージしながら練習する。
6) 緊張してても、ちゃんと弾ける訓練として、
丹田(腹)のみに力を入れて、立って弾く。
逆に体は、力を抜く。力が抜けるように工夫する。
7)自分が、弾きだしたことでバックが、生き生きとグルーブしだしたように感じられるまで、
練習する。

こんなことを考えて、練習してます。この為のループ素材を何種類も使って、自分が、必要なグルーブ、キー、など、調子が出るまで、毎朝、午前中を使ってウォーミングアップします。

ミュージシャンの一生は、安定のない生活なので、毎日
「ミュージシャンとして、昨日より、
いや、一生でもっとも良い演奏が、今日出来る。今日が自分の旬だ。」

そう思えるのは、もっとも心の安定を与えてくれ、一日のエネルギーになります。
それは、夢を持って悪戦苦闘している人全てに適用できるものだと思います。
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