
小さな頃よく菊の酢の物を食べた記憶があるのですが、菊が食材として使われるようになったのは室町時代頃だといわれているそうです。元々は薬用として中国大陸から伝わってきたと伝えられていて、旧暦の9月9日に菊花酒(菊の花の酒)を飲む風習が今でもあり、日本人の春夏秋冬という四季おりおりの風習の一つとして、また日本人の美意識を象徴したものとしてとても忘れてはいけないものですね。今日は重陽の日。五節句の一つで旧暦では菊の花が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれているそうです。菊の花言葉は『高貴』だそうで、薔薇やカーネーションとともに出荷生産の多い花卉だそうです。小さな頃二本松の菊人形をはじめて見た時の衝撃的な出来事は今でも瞼に残っています。二本松市には二本松の菊人形という催しがあり見目麗しい光景を楽しむことができます。菊の花は葬儀の際に献花としてよく使用されるのですが歴史的にはフランス、ポーランド、クロアチア等の一部のヨーロッパ諸国において白菊が墓参に用いられ日本にも伝わってきたようです。
日本には350種類ほどの野菊が自生しているそうですが菊の花は漢方薬にも用いられ、解熱剤として用いられたり、視力を良くしたり、肝臓、腎臓、肺を強める効能があるといわれています。菊ご飯はまだ食べたことがないのですが、一度食べてみたいな、と思います。今日は菊花酒で重陽の日を自分なりに楽しもうかな。
菊花酒の作り方

メモ
もってのほかの由来
名前の由来が、『食べてみたら、このとほかに旨かったから』とも、 『菊のご紋を食べるなんてもってのほか』 からきてるとも云われる もってのほかは、紫色の秋に採れる菊で、食用菊の王様です。