大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

『苫米地英人、宇宙を語る』

2010-09-11 10:55:00 | 読書
最近、苫米地英人さんの『苫米地英人、宇宙を語る』(角川春樹事務所)を再読しました。割とじっくり読ませてもらいました。

彼は、「宇宙はなぜ存在しているのか?」その質問の答えは「寂しいから存在している」のですと、主張します。そしてまた、時間は未来から過去に流れるということを、東洋哲学では最初から言われているという仮定であり要請としてこの本を読んでほしいと言います。彼によると脳の寿命は200年くらいあり、これから100年後の人口の何十パーセントかは脳以外は全部人工物で造られた人間で占められる可能性があると大胆に予測します。100%人口脳でも人間といわれる時代が来る、そしてその人が人間かどうかは「心が人間かどうかということで判断するはずです」と。心とは、結論から言うと情報であるというわけです。宇宙は人間の数だけあり、人は誰でも自分にとって都合のいいこと、つまり重要な情報しか見ることができないし、認知することもできないのです。「たとえ同じ世界を見たとしても、誰も同じ世界にいないのです」唯識の世界では、宇宙は全て意識で存在している。要するに情報状態だと、2500年前に釈迦が悟っていたと言われているそうです。
以上は序章で、苫米地英人さんがわかりやすく持論を展開しているので、興味のある方は、ぜひ本屋さんに出かけてください。去年の暮れにこの本が出版されてから、約9ヶ月、「宇宙はなぜ存在しているのか?」を僕が自分なりに模索した結論は「楽しいから存在している」んです。苫米地さんとは、正反対の結論になりましたが、優れた学者の苫米地さんにはとても学ぶことがありすぎて、感謝の気持ちで一杯です。彼の主催するセミナーにも参加し有意義な経験をさせていただき、目から鱗。日々精進あるのみです。本書は、わかりやすく宇宙と脳と幸せについて述べられていて示唆に富むことが多々あります。苫米地さんは孤独な方なのかな?

幸せになりたい人は、今、幸せと思えばいいのです  苫米地英人