大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

私の尊敬する人

2010-09-22 18:42:32 | 読書

『ご先祖さまとのつきあい方』
一条真也著( 双葉新書 )

「こんなことをすれば、ご先祖さまに対して恥ずかしい」
「これをやってしまったら、子孫が困るかもしれない」

 先日、密かに尊敬する一条真也さんから『ご先祖さまとのつきあい方』という著書が送られてきました。早速本書をひも解くと、該博な知識を駆使して先祖について詳しく考究し、隣人を大切にする熱いメッセージが数多く投げかけられていました。
 ご先祖さまというと必ず家系図の存在について僕は深く考え込まざるをえません。僕の家はわかっているだけで19代続いているという歴史的な事実はとても荷が重いというのが正直な気持ちです。この本の中で家系図は『人間の心を癒したり、犯罪を抑止したりする一種の「文化装置」の一面がある』という指摘にとても共感しました。また、人が亡くなった時に不幸があったと言っている間は日本人は絶対に幸福になれないという一条さんの主張にとても学ぶべき事があります。自分の半生を振り返ってみると先祖と子孫というのは、とても重要なキーワードです。小さな頃から親族に長男としての自覚と責任のようなものを口が酸っぱくなるほどいわれ続けてきましたから…。一条さんのどの著書もみな、日本人としての『きちんとした当たり前の生き方』を平易な文章で説明し、ガイダンスしてくれている点が卓越していると思います。日本の社会が病理的な様相を呈している中で少しでも健康で幸せな世の中にしたい、という熱い想いが本の中に満ち溢れていて必読に値します。実業家でありながら、真の知識人として心から尊敬できる方です。とてつもないスケールで知を探求する大人(たいじん)と呼べる方だと思います。今年知り会えただけでも奇跡のような出来事です。人生に感謝ですね。

「死は決して不幸な出来事ではありません。死ぬとは人生を卒業することであり、葬儀とは人生の卒業式です」一条真也



チャップリン

2010-09-22 17:17:44 | 日記
ここ数年部屋にテレビを置かない生活をしています。少し偏向しているかもしれないですが、お気に入りのブログで世の中の流れをチョイスし、あとは専ら読書をして自分なりの世界観を形作っていきたいと思っているのですが…。ここ数日想定していない出来事があり、気分転換もかねてチャップリンの短編映画を6本ほど観ました。1915年のアメリカ時代の映画ですがかなり楽しめました。

下記「」内引用
「5歳頃、母が健康を害し声がかすれて歌えなくなる。 母に連れられ劇場に出入りしながら覚えた見よう見まねで母に代わり舞台に立つ。 これが初舞台となる。」

「7歳、極貧生活の中、母が精神に障害を来たし精神病院に収容される。 以後入退院を繰り返すことに。 幼い兄弟は孤児院を転々としながら学校に通う。」


舞台で成功した彼の生涯は輝かしい栄光の日々でしたがその半面アメリカでは大変な抵抗と迫害にあうなど私生活も含めて波瀾万丈の生涯に驚きを禁じえません。彼は日本が大好きで秘書も運転手も料理人もほとんど日本人のスタッフを雇っていました。1932年5月14日に神戸港に入港し「翌日には、一部軍人が蜂起して犬養毅首相を殺害した「五・一五事件」が発生、チャプリンも“外国文化の象徴”として標的にされていたことが、裁判記録などから明らかになっている」そうです。
いろいろチャップリンの生き方と思想について調べていくと興味深い歴史的事実が沢山あります。
これからすべてのチャップリンに関係する映画をみてみたいと思っています。

『薔薇は美しく咲くのではない。一生懸命咲いているから美しいのだ。『ライムライト』より』
『私は肩書きに興味はない。尊敬するのは、その人の業績だけだ。』
『死と同じように避けられないものがある。それは生きることだ。『ライムライト』より』



チャールズ・チャップリン