大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

昨日の中国

2010-11-06 18:27:41 | 日記
昨日は朝金澤泰子さん、翔子さんたちと一緒に北京飯店でbreakfastをとり、その後柳田泰山先生と中国美術館にご一緒させていただきました。ゆっくり柳田泰山先生の書を拝見したのですが美しい楷書の力に心が洗われました。ランチは深井先生方と同席させていただき、美味しい中華料理をご馳走になりました。とても高級な中華料理店でしたので大変恐縮しました。ランチにワインを一本開けたのでかなり酔いがまわり、ホテルで少し休んでから王府井を散策して、雑技を観劇。天地劇場は八月に訪れて以来二ヶ月振りですが、涙が出るくらい素晴らしくて感動してしました。高度な人間離れした身体芸術の表現に驚きを通り越してしまいました。記念にDVDを購入したので改めて日本で友達と一緒に観たいです。
夜は柳田先生にお世話になり楽しく過ごすことが出来、あっというまの速さで1日が終わりました。 (携帯電話から投稿)

出光美術館 生誕260年『禅とユーモア 仙厓』展

2010-11-06 10:00:00 | 美術
 出光美術館で開催されていた生誕260年『禅とユーモア SENGAI』を4回見に行く機会を得ました。最初は流しながら約1時間くらい拝見し2度目は入口から約半分のスペース(展覧会場)をじっくりキャプションを読みながら集中して観察し3度目は後半のスペースをじっくり鑑賞し4度目は気になる作品を流して見ました。いつも思うのですが美術館での展示品に対する印象というのは訪れるごとに変わる事がしばしばあります。ようは自分の器量と心の態度が全てなのかな、と感じます。作品の歴史的な背景もおさえながら仙厓の生涯も追いながら想像力を駆使して時代のエッセンスを把握する事が大切なことだと思います。若き日の仙厓の描写力は的確で高度な技量の持ち主であった事が伺うことができます。記憶に間違いがなければ、約4000点の作品を制作したといわれているそうです。個人的に特に目を引いた作品は『朝顔画賛』と天保8年に制作した『牡丹画賛』それと、『無事』という2字の書です。『○△□』も深い意味がある作品で様々な解釈が可能なものだそうです。熊谷守一の書の中にも『○△□』があります。最近金澤翔子さんに『○△□』の作品を依頼しましたので近いうちに皆様にご紹介したいと思います。当分仙厓展は開催されないかもしれませんが、今回じっくり鑑賞しましたので、自分の血肉にするのには世の中に流通している仙厓の掛軸を自分のお金で買ってみる事が一番だと考えています。

    
                熊谷守一       仙厓