大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

ヒクソン・グレイシー ノート3

2010-11-13 10:00:00 | 読書
 ヒクソングレイシーは宮本武蔵の言葉を引用して「他人のことがわからない人には自分のことも分からない」という。彼は会う人々を自分の鑑として常に学ぶ姿勢を崩さない。まるで鏡の中をのぞくかのように…と同時に人々を観察する事によって自分独自の基準と価値観で「何が今の自分に必要なのかを決めればいいだけなのだ」と主張する。物事には裏と表があり戦いにおいても自分にプレッシャーがかかっているなら同じように相手にもプレッシャーがかかっている、そのような状況においては迷わずに覚悟を決めてプレッシャーを受けとめて成り行きを自然に見守ればいいのだ。

「本物の男、つまり本物の戦士は、感情より理論に従うべきだと私は実感した。感情のせいで、やるべきことができない場合がある。そのとき論理的であればあるほど、冷静になれるし、ビジネスの能力が高まり、ポーカーが強くなり、戦いに勝てるようになるだろう。禅の境地に入り、心を無にすれば、どんな感情も表れない状態、自然にプレッシャーを消化できる状態になれるかもしれない」p82

グレイシーは「自分を中心に考えることは生きることの基本だ、そう感じられない人は間違った道を歩んでいるのだと思う」と強調する。僕はこの考えに全面的に賛成です。エゴイズムとは少し意味合いが違うように思うのです。人生の主人公は自分自身だと思うから「自分の幸せを見つける以上に大切なことはない」と闘い続けるグレイシーは持論を展開する。

「人は幸せになるために生まれてくる。人生が意味のあるものになるかどうかは、自分の幸せにかかっている」p84

グレイシーは心と魂がとてもピュアな人だと思う。不純な考えを全て排除する強い人格の持ち主であるように見受けられる。いわゆる『本当にいい人』のような気がします。



一条真也さんブログ、ヒクソン・グレイシー