県内ホテル大手のかりゆし(那覇市、當山智士社長)が、2020年までに新たに4ホテルを整備し、客室総数を現在の1060室から倍増の2千室へ拡大することを計画していることが、28日までに分かった。新ホテルは那覇市と恩納村、宜野座村などで計画されている。
同社は現在、那覇市や恩納村、石垣市に計7ホテルを経営している。東京オリンピック開催や那覇空港第2滑走路整備を背景に、沖縄観光は外国人を中心にさらに伸びるとして設備投資を拡大し、20年に年間100万人の宿泊受け入れを見込む。客室数増加に伴い、新たに約千人の雇用も想定している。
新たなホテル建設では、那覇市泉崎の「沖縄かりゆし琉球ホテル・ナハ」跡地で、富裕層向けの「EXES NAHA(エグゼスナハ)」を17年6月にも着工。客室は旧ホテルの113室から60室前後に減るが、広さを確保して高級感を高める。
17年には恩納村でも低価格帯のLCHリゾートを着工し、18年のオープンを目指す。6階建て、客室数は約160室。
宜野座村では現在、同グループが「かりゆしカンナタラソラグーナ」を運営しており、施設と連動させながら、3工期に分けて約500室のホテルを村内に整備する考え。宜野座村で大型ホテルが建設されるのは初めてとなる。(呉俐君)