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くるちの杜、地域文化賞 サントリー文化財団表彰 100年後へ三線材料植樹

2018-08-25 06:17:11 | ニュース

第40回サントリー地域文化賞を受賞した「くるちの杜100年プロジェクトin読谷」実行委員会の石嶺伝実読谷村長(左から3人目)ら関係者=23日、県庁

サントリー文化財団は23日、第40回「サントリー地域文化賞」に「くるちの杜100年プロジェクトin読谷」など全国5団体を選んだと発表した。沖縄県内関係者の受賞は5年ぶり9件目。同プロジェクト実行委員会会長の石嶺伝実読谷村長らが同日、県庁で会見し「素晴らしい賞を与えていただいた。子々孫々に活動を伝えていきたい」と喜んだ。

同プロジェクトは、三線の材料となる県産黒木(和名・リュウキュウコクタン)を100年かけて育てていこうと、2012年に始まった。

これまでに約3千本を植樹し、年1回、植樹祭や音楽祭を開催する。月1回の草刈りには、県内外から約70人のボランティアが参加している。

会見に同席した同財団の尾﨑勝吉専務理事によると、選考委員の石毛直道さん(国立民族学博物館名誉教授)が読谷村で現地調査を実施。「100年先に成果を託した、夢のあるプロジェクト」と評価したという。

同実行委の名誉会長でミュージシャンの宮沢和史さんは「(プロジェクトに)大勢が参加して渦が大きくなっている。踏ん張れば、100年先にバトンを渡せるのではないか」と強調した。

石嶺村長も「夢を受け止めていただいた。100年に向けて確実に前進している」と力を込めた。

同賞は、地域文化の発展に貢献した個人や団体を毎年5件ほど表彰している。今年は全国の新聞社などから32件の推薦があった。


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名護―伊是名・伊平屋に航路 1日2便、今月中に就航へ 西部トラベル

2018-08-23 06:22:36 | ニュース

西部トラベルが名護市、伊是名村、伊平屋村間で就航を予定している新旅客船「いーしま」=20日、名護漁港

旅行業の西部トラベル(富山県、村田寛社長)が沖縄県名護市と伊是名村、伊平屋村を結ぶ新たな旅客船「いーしま」を就航させることが20日、分かった。2017年5月に沖縄総合事務局に旅客不定期航路事業として許可を受けたが、使用船を変更したため再申請している。総合事務局が改めて港湾管理者の県に使用の照会をしている。

同社は8月中の就航を目指すとしている。両村へは今帰仁村の運天港からフェリーが出ているが、名護市と直接結ぶ便となる。村田社長は取材に「伊是名、伊平屋の皆さんの新たな交通手段として利用してもらいたい」と話した。

「いーしま」は総トン数19トンで、最大速力は22・5ノット。最大旅客数53人で名護漁港発で1日2便(午前9時、午後2時)を予定している。名護―伊是名を約1時間40分、伊是名から伊平屋を約30分で航行する。

村田社長によると、3年前に開いた伊是名、伊平屋両村民との意見交換で「大きな病院にもっと気軽に行きたい」との要望が多かったことがきっかけで就航に取り組んだという。

両村のフェリーが航行する運天港からは、県立北部病院や北部地区医師会病院のある名護市までバスで1時間以上はかかる。村田社長は「病院に行こうにも泊まりがけになる状態だ。それが少しでも解消できればと考えた」と話す。

同社は那覇市に沖縄支店を置き、座間味村阿嘉島などでのダイビングやリゾートウェディングでの海中撮影なども行う。村田社長は「培ったノウハウを生かして、観光客へのアピールを進めて観光産業の発展にも貢献したい」と意気込んだ。

乗船料は名護―伊是名、伊平屋を巡ると往復大人4500円・小人2300円、名護―伊是名は往復大人3240円・小人1620円、伊平屋―名護は往復大人4320円・小人2160円、伊是名―伊平屋は往復大人1200円・小人600円と設定した。 /(佐野真慈)

 

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紙面に舞ったMy Hero 企画展「安室奈美恵25年の軌跡」

2018-08-22 05:51:12 | ニュース

9月16日に引退する歌手の安室奈美恵さんの活躍をたどる企画展「My Hero~琉球新報でたどる 安室奈美恵25年の軌跡」(主催・琉球新報社)が22日から、那覇市泉崎の琉球新報社で始まる。

21日、会場の琉球新報社1階ロビーでは展示作業が行われた。9月16日まで(午前10時~午後7時)。入場無料。

企画展では、1990年代の記事から直近まで、琉球新報に掲載された記事約75点のほか、県出身アーティストの照屋勇賢さんが紅型で安室さんを描いた作品「Heroes(ヒーローズ)」、県の観光PR「Be. Okinawa」のポスターなどを展示している。

昨年の沖縄ライブや今年のラストドームツアーの一部映像も放映する。

 

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安室ちゃん沖縄でラストライブ 引退前日の9月15日

2018-08-22 05:39:29 | ニュース

9月16日に引退する県出身歌手の安室奈美恵さんが、引退前日の9月15日、宜野湾市で開催される音楽ライブに出演することが21日、分かった。


所属レコード会社によると、最後のステージになるとみられる。イベントを主催するセブン―イレブン・ジャパンなどが発表した。音楽ライブには、安室さんの門出を祝おうと、県出身バンドMONGOL800やBEGINなどが共演するとみられる。

安室さんは「素晴らしいアーティストの皆さんと沖縄で同じステージに立てること、とても光栄に思っております。ステキな思い出になるよう頑張ります!」とコメントしている。

沖縄でのライブは昨年9月16日のデビュー25周年記念ライブに続き、2年連続の開催となる。今年2月から6月にかけて行われた最後のツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」では、小田和正さんが12年に動員した74万人を上回り、国内ソロアーティスト史上最多の75万人を動員した。安室さんは、アーティスト人生の最後を故郷で締めくくる。

安室さんは昨年9月20日、公式ホームページで引退することを発表し「私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います」とメッセージを寄せていた。

安室さんには5月、日本を代表する女性アーティストとして活躍し、数々の記録を打ち立てたとして県民栄誉賞が贈られた。8月16日からは2018年度沖縄観光ブランド戦略推進事業の一環として、沖縄観光ブランド「Be.Okinawa」のPRに協力している。【琉球新報電子版】

 

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新種発見の歴史伝える ヤンバルクイナ、81年捕獲地に看板 国頭・奥間

2018-08-18 06:14:02 | ニュース

「やんばるクイナ発見の里」と書かれた看板を設置した大西浩二さん(左)と上原一夫さん=国頭村奥間

国頭村奥間(くにがみそんおくま)に、「ヤンバルクイナ発見の里」と書かれた看板が設置されている。看板を設置したのは、1981年にヤンバルクイナの捕獲に成功し、その発見に関わった奥間区の大西浩二さん(67)と辺土名区の上原一夫さん(82)だ。看板は当時、大西さん、上原さんらがヤンバルクイナを捕獲した付近に設置されており、上原さんは「ヤンバルクイナが捕獲された地で歴史をしっかりと伝えていきたい」と話した。

81年6月、山階鳥類研究所(千葉県)からヤンバルクイナに関する協力の依頼を受けた大西さんと弟の浩健さん。2人は自然保護活動などに取り組んでいた上原さんや橋口健二さん(故人)と捕獲方法や場所を相談しながら、山階鳥類研究所のメンバーと捕獲に乗り出した。同年6月28日、ヤンバルクイナの幼鳥の捕獲に成功した。同年7月4日と82年9月20日には成鳥を捕獲し「新種発見」につながった。

上原さんによると、捕獲後、山階鳥類研究所のメンバーが大西さん兄弟に「(捕獲した鳥の)名前を考えてください」と相談したという。そこで大西さんら4人は北部地域を指す「やんばる」を名前に入れることを提案したという。山階鳥類研究所内部での議論を経て、「ヤンバルクイナ」と命名され新種として発表された。

看板は昨年8月に設置された。

看板を制作した上原さんは「看板を通して『ヤンバルクイナ発見』につながる歴史をしっかりと伝えたい。看板もきれいに制作できた」と話した。大西さんは「当時、試行錯誤しながら山階鳥類研究所の職員と協力した。ヤンバルクイナの歴史を多くの人に知ってほしい」と話した。


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