徳山の峠
2022年 8月21日(日)
岐阜県揖斐郡徳山村が閉村(1986年)して36年の歳月が過ぎました。今夜は徳山にあった峠のお話します
◇ 徳山にはいくつもの峠がありました。ほとんどは越前との交流の道。越前(福井)から来られたお坊様も冠峠を越えて越前に帰られました(徳山村史🅟435ほか)。地図は「藤橋・徳之山の風土資産絵地図」など参考に作成
2013.11.17 撮影 旧馬坂峠に置いてある石碑「ういは馬坂、つらいは冠、のりのながいは田代谷」
うい=憂い、のり=距離
これ(碑文)は、徳山民謡“ほっそれ”歌詞の2番。由来は能登のうるし掻きが伝えたといわれる[H6(1994)年徳山ダム建設所発行徳山だより 5 号より]
◇ その昔、徳山村と村外をつなぐ主な峠
① 馬坂(ウマサカ)峠(徳山から根尾に出る峠・※美濃徳山の地名🅟23-14)
② 冠峠(塚から福井へ抜ける峠)、今の冠山峠の位置とは違います(上の地図参照)
③ 檜尾峠 塚から福井に抜ける(※🅟177-2)
④ ホハレ峠 門入から峠越えで旧坂内村川上~滋賀へ(※🅟243-43)
⑤ 越前越 (エツゼンギ・別名美濃峠) 櫨原から福井温見へ行く峠(※🅟148-48)
(①~⑤は岐阜新聞が特集した)
⑥ 高倉(コウクラ・※🅟191-16)峠 塚から越前へ出る道
⑦ 広瀬又=戸入から坂内村広瀬へ
◇ 村内では
① 牛首峠(※🅟95-44) 上開田の人が峠を越え戸入へ出作りに行った)
② シキビ峠(※🅟111-32 他) 山手から鬼生谷へ越える峠)
③ アリガ峠(※🅟113-16) 本郷の飛び地、鬼生谷から上開田ノンドへ)
④ ぶなの木峠(※🅟217-37) 戸入と門入の境にある峠
他に、「藤橋・徳之山の風土資産絵地図」(水資源開発公団徳山ダム建設所 H12.3 発行)では、戸入峠、鳥ん峠、トウゲ(境の尾:徳山~藤橋境)が紹介されている
三等三角点「呑土(ノンド)」から揖斐川本川、その向こう高層方面(2016.5.2撮影)
※🅟99には、字ノンド。「喉を見るような丸い形の滝や淵が多い急峻な谷」とある
塚ヒン谷下流からの冠山(揖斐川本川から2015.5.22撮影)
門入、三角点「牛尾」付近のブナ林(2022.5.18撮影)
☆ 今日の反省など
・ノンドが戸入(徳山8集落のひとつ)ではなく上開田( 〃 )の字名とは今日まで知らなかった(→ もっと勉強します)
・奥揖斐山荘の人気記事「ホハレ峠(3-3)」2020年 8月 3日アップ、徳山の当時の写真載せています。ご覧あれ
・徳山の峠のことなど、ご存じの方、コメントに教えてください
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