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117億円の「アニメの殿堂」

2009-06-11 07:31:48 | つぶやき
 国の補正予算に組み込まれた「国立メディア芸術総合センター(通称;アニメの殿堂、国立マンガ喫茶)」の議論が熱くなっている。
 遂に、自民党内の「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」からも異論が出た。「百害あって一利なし。予算を凍結すべきだ。」と河野太郎衆院議員、117億円をかけて、箱物を作る理由が全く不明だとかみついた。
 なぜ117億円もの新たな箱ものが必要なのか、なぜ既存の施設を活用しないのか、箱もの建設より人材育成をすべきではないか、との発言は国民目線に近い。取りあえず拍手をおくりたい。
 そもそも、「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」と云うものが存在することがおかしなことなのだが、それだけ無駄遣いがたくさんあると云うことなのだろう。

 お隣、韓国では政府や地方自治体がコンテンツ産業の振興に力を入れて来た。
公営企業の江原情報文化振興院を立上げもその一つで、春川市のアニメ産業は大きな地域産業へと発展し、ここで制作された作品が世界へ配給されるまでになった。
 韓国政府は今年5月、コンテンツ産業を振興する機関として「韓国コンテンツ振興院」を新たに設立し、産業政策・ 戦略の策定、産業振興、人材育成に力を注ぐとのこと。
 このように、日本の「アニメ文化を世界へ発信するために、お台場に豪勢な箱物をつくる」とは少し違うようだ。

 文化庁で云う「文化振興」や「観光振興」なら美術館や博物館の延長でも可能ではないか。「産業振興」にも資するというが、こちらも疑問に思える。
 テレビアニメは日本が世界でトップと云われるが、ゲームアニメや3Dアニメでは海外勢に及ばない。今後、世界の巨大市場となると云われるアニメ関連事業、その振興を国家プロジェクトに据えるとするならば、もっと他の方策もあるのではないだろうか。
 経済対策でお金はドンドン使えとのことだが、後年度へ維持管理費など大きな負担を残すだけとならぬよう、将来に役立つ使い方をしてもらいたいものだ。

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1 コメント

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残念 (マスコミ栄えて国滅ぶ)
2010-12-14 23:17:39
あなたの調べ方が甘いだけです。日本のメディア芸術総合センターも人材育成や経済効果を掲げていました。テレビは報じませんでしたが。

この件に限らずマスコミの報道だけを信じていると《韓国はすごいけど日本はダメだ》という風に誘導されますのでご注意下さい。
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