相当深刻な影響を受けた劇画家の一人に、小林源文という方がいます。
『という人』と書いたのは、松浦はほとんどの著作を読んでいますが、意外と小林源文を知らない人が多い、ということを踏まえてのことです。
ゲームの影響で犯罪がどうのこうのいっている人たちは、一度小林源文の世界に触れるべきです。
作品の台詞を借りるならば、
「ついてこい兵隊。俺が本当の戦争を教えてやる」
です。
高校生だった松浦にとって、小林源文作品との出会いは、まさに一種の戦争体験でした。
戦争という暴力。そして、それに巻き込まれてゆく人々の物語です。
能動的に、受動的に、あるいは仕事として。登場人物たちは戦争をします。
そんな小林源文の新境地が本作、『キャット・シット・ワン』です。
登場人物をすべて動物に置き換えることで、入りやすさを意識したのかもしれませんが、小林節は相変わらずです。
舞台はヴェトナム戦争。アメリカ兵がウサギなら、中国人はパンダ。ロシア人は熊です。
「自分は中国義勇軍だ。ロシア人の指示には従わない」
とパンダがいえば、
「毛沢東主義の糞パンダ。笹の毒が回ったか」
と熊が返します。
戦争が人間を壊してゆく様を見事に劇画化しています。
人が死ぬことになれているなんて思っている方は、一度読んでみてください。
『という人』と書いたのは、松浦はほとんどの著作を読んでいますが、意外と小林源文を知らない人が多い、ということを踏まえてのことです。
ゲームの影響で犯罪がどうのこうのいっている人たちは、一度小林源文の世界に触れるべきです。
作品の台詞を借りるならば、
「ついてこい兵隊。俺が本当の戦争を教えてやる」
です。
高校生だった松浦にとって、小林源文作品との出会いは、まさに一種の戦争体験でした。
戦争という暴力。そして、それに巻き込まれてゆく人々の物語です。
能動的に、受動的に、あるいは仕事として。登場人物たちは戦争をします。
そんな小林源文の新境地が本作、『キャット・シット・ワン』です。
登場人物をすべて動物に置き換えることで、入りやすさを意識したのかもしれませんが、小林節は相変わらずです。
舞台はヴェトナム戦争。アメリカ兵がウサギなら、中国人はパンダ。ロシア人は熊です。
「自分は中国義勇軍だ。ロシア人の指示には従わない」
とパンダがいえば、
「毛沢東主義の糞パンダ。笹の毒が回ったか」
と熊が返します。
戦争が人間を壊してゆく様を見事に劇画化しています。
人が死ぬことになれているなんて思っている方は、一度読んでみてください。