やはりメーカー品に限る

ブランド品とやらには、とんと縁のない生活を送ってゐる。
欧州に留学までした音楽家の友人を持つ身としては、その華々しさを目の当たりにするたびに、我が身の見識の狭さ、浅はかさを必死で取り繕うとして、あゑて嗜好品には手を出すまい、と誓つてゐるのです。

しかしながら、FM-TOWNS時代から使い続けてゐる、パアソナルコンピウタアだけは、富士通製品と決めてゐる。
メーカー品とブランド品は違うよ。
ある人はいふかもしれぬ。
だが、同じ数値を出すコンピウタアを買うのに必要な金額をみたまえ。
この違いは、ただただ製品に社名が印刷されてゐることによるものではなかろう。
所有欲を満たすのではなく、製品の安定性、サポートにまつわる金額だと思つてゐる。

おもしろ半分で、秋葉原のBTOに手を出したことがある。しかしながら、ドライバの更新、ソフトウエアのバージヨンアップ、すべて同時に所有していた富士通製ノートパソコンの自動更新をみておこなつてゐた。

こと、執筆に関してゐえば、メーカー品のノートパソコン一台ですべて事足りるのである。過激な性能をいたずらに求めては、時間だけが過ぎ去つてゆく。