TONALITY OF LIFE

作曲家デビュー間近のR. I. が出会った
お気に入りの時間、空間、モノ・・・
その余韻を楽しむためのブログ

春が通り過ぎていく

2014-04-26 01:06:00 | ガーデニング
チューリップの花びらが落ちた。
また一つ春が通り過ぎていく。
モクレン、桜、ハナミズキ...花の終わりが知らしめる季節のスピード。
4月はいつも足早だ。

レッドロビンの新芽は燃えているかのような勢い。
少し前まで庭のレッドといえば寒気に色づいた多肉だった。
赤のバトンはプランターの多肉から垣根のロビンヘ。

暦どおり雨となった先週末。
「穀雨」、すなわち穀物の成長を助ける雨は木々の新緑をも潤して、
ケヤキの若葉はすでに空間を遮るほどに成長している。

チューリップはシャーリーに限ると改めて確信した。
花が薄いクリーム色から無垢な白へ、そして淡い紫へと移ろう姿に日々惹きつけられる。

気掛かりなのがモッコウバラ
昨年も一昨年も花芽を付けなかった。
今年こそは白い可憐な花を咲かせてくれるだろうか。

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パウダースノーでスノーマン

2014-02-09 23:48:31 | ガーデニング
雪が積もると作っちゃうんだなあ。
スキーウエアを着込んで庭へ出る。
珍しくパウダースノーで最初がなかなか固まってくれない。
さらさらと吹雪いているように見えたのは気のせいではなかった。
ミンモがいれば一緒に転がしたことだろう。
ブリキの鉢を頭に乗せ、松ぼっくりで目を入れて完成。
2014年2月8日(土)、首都圏は20年ぶりの大雪に見舞われて。

2月17日追記
再び大雪の週末。
金曜の夜から積もり始めて、オベリスクはクレムリンの屋根のようになった。
ソチでは熱戦が繰り広げられている。

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2013年秋の寄せ植え

2013-10-14 22:29:54 | ガーデニング
寄せ植え最大の魅力は、植えたてにあると思う。
簡易鉢から解放されて植物が気持ちよさそうに呼吸しているのが伝わってくるし、
茂ってからの剪定では決して味わうことのできない初々しさがある。
ぎっしり植えるか、成長を見据えて間隔に余裕を持たせるかは悩みどころだが、
ある程度は詰まっている方が寄せ植えの雰囲気が出るというもの。

我が家で一番大きなテラコッタ。
パセリにミント2種、ビオラ2種、それにクリスマスローズを植えることにした。
秋の寄せ植えにビオラを選んでいると時間を忘れる。
メインの花色を何色にするか、そこからグラデーションや対の色、どんな植物と組合せるかを
あれやこれやとシュミレーション。
今回はハーブの葉物と組合せることにして、エンジ系と薄紫系を選んだ。
エンジのるびーももかは、ブラックミントのダークな緑とマッチし、
薄紫のペニーラベンダーブラッシュは全体のトーンを明るくしてくれるだろう。

もう一つ力を入れたのが多肉の植え替え。
しばらく空けていた横長のテラコッタを多肉専用にすることを思いつく。
いつの間に種類が増えていて、思った以上にスペースが埋まったのには驚いた。
寒気のマジックで色を変える日はもうそう遠くない。

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平日の休みには ~ ペーセーヴェとタイムの休日

2013-10-01 23:53:47 | ガーデニング
平日の休みはなぜか雨に降られることが多い。
そんな天気でもふらっと出掛けたくなるのがワンダーデコール
傘のなかから濡れたグリーンと石の表情を眺めていると、懐かしい気分になる。
それはドビュッシーを聴いたときの感覚とも似ている。

雨は徐々に弱まって、少し散歩をしようと付近の橋を渡った頃には止んでいた。
車を置かせてもらったまま、もう一つのお気に入りピュイサンスまで往復することにしたのである。
移転後にイートインのスペースができたのはうれしい。
この日は「P. C. V(ペーセーヴェ)」というケーキを注文した。
「洋梨のコンポートとキャラメルのムースとバニラクリーム。ココナッツのダークワーズ」という説明書き。
ダブルで頼んだエスプレッソとの相性がまた抜群で、
舌に残ったキャラメルを苦味で流してはまた一口乗せてを繰り返す。
時おり洋梨がアクセントのように現れた。

ワンダーデコールに戻ると、タイムの苗が並んだ木箱の前で足が止まった。
最近雑誌で見かけたチャールズ皇太子の庭。
そのなかに「タイムの香る小道(Thyme Walk)」というのがあって、
異なるタイムが20種も植えられているのだとか。
葉っぱを撫でて芳香を確かめる。
全部で3種類。
地面を這うものと上に向かって伸びるもの、同じ鉢に植えれば造形の違いはもちろんのこと
葉色のグラデーションも楽しめるだろう。



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花のベッドで見る夢は

2013-08-12 00:12:04 | ガーデニング
昨日見かけたカマキリの子供が、今日も同じ場所にいる。
それは純白のダリヤの花の上。
対峙しているかのような黒い虫もずっと一緒のはず。
ここは心休まるベッドなのか、隙を見せることは許されるのか。
風が吹けば花も揺れる。
ハンモックのようにゆらゆらと。

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2012年夏の庭

2012-09-10 22:50:20 | ガーデニング
今年の菜園には球根を植えた。
全部で6種類、グラジオラスとダリア以外は初めて聞く名前のものばかり。
放射能の影響を心配して、念のため野菜は見合わせたのだった。

夏の庭を眺めながら一人で食事をする。
かみさんとミンモが北米へと旅立った2012年の夏。
これから3年間、離れて暮らすことになった。
プールの付き添いも、ギターの練習もなくなって、週末がぜんぶ自分の時間に変わった不思議。
それと引き換えに、食事も洗濯も掃除もすべて一人でこなす。
2015年の夏、それぞれの夢を叶えてまた一緒に生活できますように。

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ようこそテディベア

2012-01-21 00:46:37 | ガーデニング
「すっごーい!!」と両手を顔の横に広げてビックリの店員さん。
そう、ミンモが引いた棒の先は金色(一等賞)だった。
ワンダーデコール恒例のクリスマス抽選、5,000円以上の買い物でクジを引かせてもらえる。
ハズレはなし、なかなか魅力的な景品が並ぶのは以前から知っていた。
「一等は金色のリボンが巻かれているものからどうぞ」と言われて
ディスプレイを眺めてみると...

その瞬間、棒の先からは光が放たれていたような気がする。
薄暗い店内でミンモのカチューシャとエクボの横顔、
フカフカのフードが付いた水色のジャンパーがパッと照らし出されたように感じたのは
こちらも高揚したせい?
そこで思い出されたのは、ハリー・ポッターが魔法使いの学校に入ることになり
学用品としての杖を選んでいるシーン。
~ハリーは杖を手に取った。急に指先が暖かくなった。杖を頭の上まで振り上げ、埃っぽい店内の空気を切るようにヒュッと振り下ろした。すると、杖の先から赤と金色の火花が花火のように流れ出し、光の玉が踊りながら壁に反射した。~
J. K. ローリング著、松岡佑子訳『ハリー・ポッターと賢者の石』第5章 ダイアゴン横丁より(静山社、1999年)

実はママゴンがレジのテーブルでイヤープレートを選ぶあいだ、
これなあに、とクジの箱を触らせてもらっていたミンモ。
先っぽの色を確かめてはそれは◯等賞と店員さんから説明を受けていた。
なので、こっそりと金色の棒を覚えてしまったのかなという疑いは無きにしもあらず。
だって神経衰弱のとき、自分の前に同じ数字のカードを仕組まれたことがあるからね(笑)。
まあ本番はそれから時間も経っていたし、
「アタリは自分の近くにあるもんだよ」と語っていた副校長先生を思い出して引き当てたと言うから、
これはミンモのツキ、ひいては我が家の幸運ということにしておこう。

話は戻って一等賞の品々。
どれも一等がいかに価値あるものか一目瞭然の豪華さであった。
陶磁器にシェードが被せられたランプもすてきだったが、ここはテディベアの石像にすんなりと決まった。
ミンモがそれを望んだし、小首をかしげて座っているその姿は文句なしにかわいかったから。
抱き帰って体重計に乗せてみると約12Kg。
腕に来たのも当然、でも家族が増えた不思議な気分である。

ところで、クジの入った箱もアンティーク調。
棒は割り箸や竹串ではなく何だかオシャレにできていて、
そんなところも手を抜かないのがワンダーデコール流なのである。

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レリーフのあるテラコッタ

2011-07-18 08:40:27 | ガーデニング
気に入って購入したモノも目が行くのは最初のうち。
いつしか周囲と馴染んで、あからさまな主張をしなくなる。
しかしそんなモノたちが時おりいい表情を見せているとうれしくなるものだ。
写真のテラコッタがそう。
夏の太陽が高度を上げるにつれ、レリーフの陰翳が物語を紡ぎ出す。
葉っぱのモチーフはアイビー、それとも葡萄?
現在はコニファーを植えている我が家で一番大きなテラコッタ。
陽射しが強いとレモンやオリーブを育ててみたくなる。

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ダリアの小宇宙

2011-07-09 08:40:02 | ガーデニング
宇宙を感じる花である。
花びらも中心部も実に精緻で、開ききっても乱れることはない。
コスモスの語源が「美しい、秩序」という意味のギリシャ語に由来すること、
そこから星がきれいにそろう宇宙も、花びらが整然と並ぶこの花も「cosmos」と呼ぶようになった、
と物の本には書かれているが、
ダリアの方がその上を行っている気がする。
以前は小学校の花壇などで見かけるありふれたイメージがあった。
しかし調べてみるといろんな種類があって、花のかたちも多彩。
「コンパクトダリア ファンタジーナイト エタニティ」という大袈裟なネーミングも
花色のグラデーションに目が吸い込まれるうちに
的を射ているように思えてくる。

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白のモッコウバラ一重咲き

2011-05-22 09:38:39 | ガーデニング
モッコウバラには4種類あるらしい。
花が薄黄の八重、薄黄の一重、白の八重、白の一重。
白は香りがあるのと、八重は満開時やや鬱陶しく感じることから、
ずっと白の一重咲きを探していた。
ところが園芸店の主流は薄黄の八重。
今年もゴールデンウィークを過ぎて諦めていたところ、
先週末二子玉川のプロトリーフに二鉢あるのを偶然見つけた。
しかも蕾をたくさん付けているではないか。
店員さんに確認すると、一重は咲くのが遅いんですかね、と頼りない返答。
何はともあれこの出会いはラッキーとしか言いようがない。
香りが梅に似ているという人がいるが、花びらのかたちや雄しべの黄色もそれに近いものを感じる。
オベリスクへ誘引すると、庭にフォーカルポイントが完成した。

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