9月上旬の朝早くのことだった.晴れたり曇ったり,天気が目まぐるしく急変していた.いつものように当てもなく早朝の三国越林道を走行していると,突然霧に包まれて辺りが徐々に白くなってきた.
珍しいことがあるもんだと,のんびり構えていると,霧なのか空なのか分からないけれど,頭上で太陽の光が飽和して眩しく輝き出す.すると,今度は太陽の光芒がサーチライトのような閃光を辺りに降りそそぐ.
道路の周りには高い樹木で囲まれているので,太陽の光芒は道路だけにそって続いていく.そして,前日降った雨で路面は濡れていて,太陽の光によって路面の雨は蒸発し,霧と相まって左右にゆっくり流れていく.
写真に写り込むほどの強い光芒と出会ったのは,おそらく初めてのことだと思う.ただし,この霧と太陽の光芒は,5分もすると徐々に和らいでいしまって,気が付くと辺りはいつもの景色に戻っていた.
休日の朝,三国越林道で出会った幻想的なひと時だった.
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