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三国越林道で霧と光芒の幻想的な光景に出会った後は,三国越林道を童仙房まで走って横川線を経由し,笠置町から和束町へと戻ってきた.そして,和束町を遠望することができる峠の中腹にやってくると,爽やかな秋晴れの風景が出迎えてくれた.
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時刻はまだ11時で,天気もいいので絶好のツーリング日和だが,特別にどこ行く理由もない.こういう時は,無理してオートバイを走らせる必要はない.それに,こうして遠出をせずに日中の和束町の風景を見る機会が案外少ないことに気付く.
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このようなきれいな景色を見ることができるのも,コロナウイルスの感染爆発と継続する不穏な天候とによる二次的要因のおかげかもしれない.それにしても,茶畑の緑に限らず,田んぼや樹木の緑も負けないほどに美しい.和束町は緑で言うと,今が一番きれいな時期かもしれない.
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和束町が見える峠の中腹から,腰越峠の真下にあるビュースポットまで駆け上がってきた.ここでは,和束町の石寺方面を眼下に奈良の山並みを遠望できる.雨上がりの後ということもあって,視界がすごくいいので,いつもはぼやけて見えるゴルフ場がはっきり見えた.
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走行距離は100キロメートルに満たない半日ばかりのライディングだったけど,素晴らしい景色に出会えることができた.いかに距離を走るかだけでなく,いかに素晴らしい風景に出会えるかというのもツーリングの醍醐味と思えるようになってきた,と最近は思う.
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