三重県は熊野市の新鹿湾はきれいな砂浜のビーチで、一年中を通して、穏やかで青い海がうつくしい.夏は海水浴場として賑わっているが、真冬の夕刻になると、海の近くには誰一人としていない.
そして、真冬の新鹿湾は日の入りが特に早い.太陽が紀伊山地に沈んでいくし、周囲が山中海岸で囲まれているので、山の影になって真っ暗なところとそうでないところが刻々と変化していく.山に山の影がくっきりと映し出されていくのが印象的だ.
オートバイを停めている新鹿湾の西側駐車場からは、真東の方向に遊木町の漁港と民家が見える.西日で紀伊山地の山がオレンジ色に染まっていくのが美しかった.オレンジ色と山の緑が相まって、真冬とは思えないほど暖かな景色に見えるのも紀伊半島の魅力の一つだ.
それから新鹿湾の特徴として、西側の新鹿漁港から少し離れたところに2艘のちいさな漁船がいつも停泊している.わたしが新鹿湾の写真を撮っている時は必ず2艘とも無人で停泊しているので、前から少し気になっている.今度、機会があれば地元の方に話を聞いてみようと思う.
写真を撮り終えるころには、西側の駐車場もすっかり山の影に隠れて、肌寒くなってきた.陽が暮れる前に今宵の宿へとオートバイを走らせることにした.
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