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新鹿湾といえば、砂浜からなるきれいな円弧を描いた海水浴場だ.一年を通して真っ青な空と海が印象的で、熊野の自然を代表する場所の一つでもある.真冬の時期、そして、夕暮れ時にこの新鹿湾を遠望できる峠の中腹にやって来た.
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この峠道は険道、もとい列記とした県道だが路面状況はすこぶる良好で、新鹿町と飛鳥町を東西につなぐ貴重な道路だ.それゆえに交通量は皆無というわけでなく、時々、地元ナンバーの自動車が行き交うことがある.
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新鹿湾を遠景できるこの峠の中腹は、ちょうど上手い具合に幅員が広くなっていて、小さなオートバイが1台停まっている程度では全く問題にならない.風変わりなライダーを横目にして地元車両が横切っていくのは、もう慣れっこになってしまった.
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この場所では日常のすべてを忘れて、夢中になり美しい新鹿湾に向かってシャッターを切ることができる.ズームレンズを使えば、新鹿の町並みが手に取るように観えてくる.その新鹿町の民家のほとんどが、日本家屋の屋根瓦であることに気付く.
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真冬の、そして夕刻の新鹿湾は、力強い緑の紀伊半島に浮かぶ真っ青な空と海の風景ではなく、すこし色あせた印象で寂しげに見えた.それでも身を切るような寒さというわけでもなく、どこか暖かさを感じる風景であるのは何故だろう.やはり、そこは紀伊半島だからなのかもしれない.
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