新井の棚田から海岸の方へと下りて行くと,新井崎漁港があって道はそこで終点になる.新井崎漁港に立ち寄るのは今回が初めてだ.漁港の広場には大量の定置網が天日干しされていた.
新井崎漁港は,江戸時代以前から漁業の歴史があるそうだ.今の水産会社も明治時代に創業されて100年以上が経過している.港は漁業が盛んな様子で溢れているが,不思議なことに人の気配というものが一切なかった.
日曜日の昼前ということで,今日の漁や仕事は終わってしまったのだろう.港の公衆トイレをお借りしてから,誰もいなかったので自販機前の椅子に腰かけて,自販機で買った冷たい飲み物を一気に流し込む.
暑い中,朝からの棚田巡りで汗をかいてぐったりしていたので,自販機と日陰で座れる場所があって助かった.しばらく,新井崎漁港でクールダウンさせてもらうことにした.ゆっくりしていると眠気が襲ってくるほどに静かなところだ.
汗が引いて,少し爽やかになったところで,港の奥の方まで歩いてみる.船からでないと上陸できない神社と建屋があった.建屋の方は舟屋のようにも見えるが,使われなくなってから時間がかなり経過しているようだ.
新井崎漁港で休憩したので,体力もすっかり回復し,帰路へ向けてオートバイで走り出す.急峻な山道をぐんぐん駆け上がり振り返ってみると,穏やかできれいな海とさっきまでいた新井の町と漁港が見えた.
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