京丹後 新井の棚田

　丹後半島に来たのなら，袖志の棚田と必ずセットで訪れておきたい場所がある．そう，新井の棚田だ．ここは袖志と違って，棚田の前が海になっているのでより開放感に溢れている．そして，棚田の前の道は村道なので，行き交う車もなく，本当に静かなところだ．



　この新井の棚田は，袖志とは反対側の丹後半島の東側にある．そして，伊根の舟屋という大観光地のすぐに北に位置している．こんなにすばらしい棚田があるのに，稲の舟屋を訪れた観光客たちは足を少しも北に伸ばそうとしないらしい．



　そういうわけで，今回も棚田を前にして静かに風景を楽しむことができた．黄金色に輝く棚田と絶妙な青色の空と海の組み合わせは，とても爽やかで見ているだけで気持ちがいい．とは言え，ものすごく暑かったけれど．



　そして，新井の棚田の正面に見えるのは無人島の冠島だ．オオミズナギドリの繁殖地だそうで，２０万羽ほどが生息しているらしい．地図で確認すると島の南部に神社が２つもある．ところが，この島は研究目的でないと上陸できないということで，神秘的な島として認知されているようだ．



　さてさて，晴天にも恵まれて収穫直前の棚田と巡り合うことができて，久しぶりにいいツーリングができたと思う．数年ぶりの京丹後はかなり暑かったけれど，すばらしい風景を見せてくれた．これ以上は欲張らず，お昼を過ぎてもっと暑くなる前に帰路へと向かうことにした．