紀伊半島の東海岸で最もきれいなビーチと言えば,新鹿湾であるとわたしは思う.三重県の尾鷲市から海岸線を南下して,熊野市に入ると,国道から新鹿湾の青い海が視界に飛び込んでくる.この景色だけは,いつも見た瞬間から,胸が高鳴ってしまう.
尾鷲市から熊野市までの海岸線は,複雑に入り組んだリアス式海岸になっている.そのため,断崖絶壁の海岸が続いており,白砂のビーチというのは大変稀である.それゆえに,白浜がとても新鮮に目に映ってしまうのかもしれない.
そして,白砂が海の青さをより強調して見せてくれる.また,いつ見ても波穏やかである.白砂のビーチは他にもたくさんあるけれど,新鹿湾の海は,色々な要素が相まって,特別に美しく見えてしまうようだ.
夏の海水浴シーズンだけは,人で混み合うけれど,シーズンを除けば,とても静かなところである.シャワーとトイレを完備した駐車場があって,いつもここで新鹿湾を見るために休憩するようにしている.
晩秋となっても,常緑樹林の緑が萌えており,夏の香がする新鹿湾だった.
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