オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

大根島

2020年08月30日 | 道路


 鳥取県と島根県の県境の一部は,中海(なかうみ)と言って,淡水と海水が入り混じった湖になっている.そして,その中海には大根島と言う,東西に3キロメートル,南北に2キロメートルほどの火山島が浮かんでいる.中海も大根島も島根県だ.



 大根島は,面積で言うと約7平方キロメートルのとても小さな島だ.それでも,列記とした火山島であり,島の中心部に標高42メートル程の大塚山という噴石丘がある.この噴石丘を除くと,島の標高は25メートル以下らしい.枕木山から大根島を眺めてみると,本当に平べったくて,のっぺりとしていた.



 そのほか,大根島は牡丹の生産において,日本の生産量全体の8割以上を占めると言われている.雲州人参の栽培では,長野県・福島県と共に三大産地となっているそうだ.昔から農業が盛んな土地であったらしい.



 そして,大根島と松江市街は,堤防を兼ねた道路で結ばれている.この堤防道路は,ぱっと見た限りでは,とても貧弱そうにみえるが,自動車が途切れることのない交通量の多い道だった.松江市から鳥取県の境港へ行くには,中海を周らずとも,堤防道路で大根島を経由すればよいので,大変便利な道になっている.



 この堤防道路を実際に渡ってみたが,道路が湖面に近くて,とても気持ちの良い道だった.何よりも,この堤防道路の東側には,大山がそびえ立っている.大山を遠くから眺めて楽しむには,大根島が一番のロケーションかもしれない.



 堤防道路で大根島へ渡ると,龍宮神という鳥居のある京島が出迎えてくれた.大根島の周囲を走る道路から見える景色は,とにかく眺望が抜群だった.視界を遮る高い建物はないし,大根島自体の標高が低いせいもあるかもしれない.



 その京島と大根島の間には,龍の亡骸とも言われる大根島の廃船が浮かんでいる.もともとは波除を目的として置かれた廃船が,一部だけ撤去されずに残ったものらしい.大根島に渡ってみなければ,わからない風景もあったわけである.



 そして,大根島の西側へと来てしまえは,大山を背景に写真を好きなだけ撮ることができる.汗だくになりながら,大山をバックにオートバイや港の風景をたくさん写真におさめることができた.



 大根島の西側は,大山が見えることで,すべての場所がシャッターチャンスだった.大根島―中海に浮かぶ小さな火山島は,予期せぬ風景の連続だった.



 大根島を堪能した後は,ご多分に漏れず,べた踏み坂と言われる江島大橋を渡って,米子方面へと大山の麓に再び向かうことにした.
 なお,大根島の名の由来は,出雲国風土記によると,たこを捕らえた大鷲が島に飛来しことから,たこ島と名付けられたという.それから,たこが,太根(たく)を経て,大根(たいこ)と呼ばれるようになったらしい.

2 コメント

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Unknown (bigriver1127)
2020-08-31 06:04:00
おはようございます。

ベタ踏み坂、CMで見たことあります。
島根県にあったんですね。

海(湖)の青と空の青がとてもキレイですね。
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Unknown (orz_13)
2020-08-31 07:36:42
bigriver1127様

おはようございます.コメントありがとうございます.

べた踏み坂は,わたしもこの度,島根県にあることを知りました.
CMでもやっていたんですね.

海と空の色は,天候にも恵まれ素晴らしかったです.
真夏特有の青さでした.
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