京都府は相楽郡和束町.別名,茶源郷.9月も終わりで,季節は本格的な秋へと移り始めているようだ.山の斜面には緑色の茶畑,そして平地には黄金色の稲穂が広がっている.夏が過ぎ去った後の景色は,どことなく寂しげだ.
畦道には,真っ赤な彼岸花が至るところに咲き誇っていた.彼岸花を見ると,秋がもうすぐそこまで来ていることを,肌で感じ取るような気がする.
和束川沿いの畦道をローギアでゆっくりと走っていると,散歩中のおじさんが前から歩いてきた.散歩の邪魔をしては悪いと思って,停車して軽く会釈をすると,変わった色の単車だねぇと声をかけていただいた.そして,少しのあいだ談笑することができた.
関西に来てからオートバイの色について,声をかけてもらったのは和束町の方だけで,今回で二回目になる.茶源郷に住む人たちにとって,緑一色のオートバイは自然と目に付くのかもしれない.内心うれしくて,彼岸花がいつもよりきれいに見えるような気がした.
和束町の静かな休日の朝,彼岸花を鑑賞した後は,真っすぐに帰路へ向かうことにした.さて,秋はどこへ行こうか.天気と相談しながら,ゆっくり考えよう.
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