志摩半島の鎧埼灯台,そして麦崎燈台と小さいけれど,立派な役目を果たしている白亜の灯台めぐりをしていたら,とうとう陽が落ちてきてしまった.陽が暮れる時間もすっかり早くなっており,季節の移ろいを肌で感じ取るのであった.
水平線の先に広がる発達した夏雲を見るのも,これが見納め時になるかもしれない.2020年の夏は,誰にとっても特別な季節になったことは間違いない.
とは言え,コロナ禍でも自分のツーリングスタイルに大きな変化はなかった.強いて言えば,人があまり立ち寄らない景勝地を探り当てる嗅覚に,より磨きがかかったことだけは確かである.
そんな嗅覚のお陰もあって,複雑に入り組んだリアス式海岸から成る英虞湾にて,灯台めぐりの締めとして,綺麗な夕景を眺めることができた.同時に夏が終わってしまうことに対して,一抹の寂しさを感じるのであった.
日没までもうあと少しだ.急ぎオートバイを今宵の宿へと走らせるのだった.
あの日は,志摩市内のビジネスホテルに泊まりました.帰路は,よく覚えていませんが,国道260号線を海沿いに西へ走り,三重南部から峠を越えて,京都まで戻ったように思います.
麦崎灯台へのソロツーリングを計画していて、このブログにたどり着きました。 シンブルですが旅情を掻き立てる記事ですね。 このあとはどこで宿泊されたのでしょうか?、また翌日はどんなルートでお帰りになられましたか?、よろしければ教えて下さい。