尾鷲については,これまで何度も記事にしてきたように,紀伊半島ツーリングには欠かせない場所だ.特に尾鷲港は,ツーリングの出発地点であると同時に終着地点でもある.旧火力発電所の煙突が撤去されてから久しいが,ようやく煙突のない尾鷲港にも慣れてきた感じがする.
また,最近は熊野古道伊勢路の峠巡りをするようになって,尾鷲港の前にあるホテルを拠点に活動する機会が増えている.そういうこともあって,尾鷲の良さを改めて感じているところだ.
尾鷲は面積の90%が山林で,良質な尾鷲ヒノキの産地としても有名だ.尾鷲市街は,リアス式海岸の広がる熊野灘に面し,背後は山に囲まれている.そのため,海から湿った空気が流れ込み,山間部で雨雲が発達しやすいので,降水量がとても多い地域でもある.
街の歴史としては,昭和29年(1954年)に尾鷲町や須賀利村、九鬼村などが合併し「尾鷲市」が誕生したという.合併以前までは,尾鷲と書いて,"おわし"と呼称していたが,合併後に"おわせ"に改めたという.いずれにしても,鷲の尾を連想させるかっこい地名だと思う.尾鷲港でトンビの写真を撮り始めて,ようやく満足できるものが撮れるようになってきたところだ.
ところで,尾鷲という名の由来は,地形に関する二つの所説があるという.尾鷲といえば,トンビがたくさん飛んでいるので,てっきり鳥に由来するものだと思っていたが関係ないらしい.
尾鷲で撮りためた写真がまだたくさんあるので,これから少しずつ記事にしていきたいと思う.
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