国道でも県道でもない山中の舗装林道を走っていると,桜の木が突然に現われることがある.そういう時は,嬉しくて,ついオートバイから降りて写真を撮ってしまう.オートバイでの楽しみ方が,またひとつ増えてしまったようだ.
それから,山の中にある桜は,街にあるものと違って,枝ぶりが荒々しく見えるような気がする.桜の種類にもよるけれど,人の手の入っていない桜本来の姿に近いのではないだろうか.
桜だけに注意がいってしまうが,この時期に咲く小さな植物たちも大勢いるようだ.地面に近いところに注目してみると,名もわからない植物たちで埋め尽くされていた.
小さな色とりどりの植物たちも美しいが,それでもやっぱり満開となって咲き乱れる桜の木は別格だ.人は誰でも桜をみて美しいと思わない者はいない.なぜだろう.
微かに漂う桜のあまい香りに包まれながら,桜のトンネルの下をオートバイで走る.桜の国に生まれたライダーだけの特権を,存分に堪能するのだった.
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