オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

矢口浦のあおさ海苔

2024年04月28日 | 紀伊半島


 桜の季節も終わりかけた時期に、紀北町の矢口浦に立ち寄った.4月も中旬を過ぎていたけど、矢口浦にはあおさ海苔の風景が広がっていた.あおさ海苔と言えば、冬の風物詩だと思っていたので、ちょっと意外だった.



 伊勢・志摩から南に続くリアス式海外沿いは、波穏やかで豊富な栄養に富むということで、あおさ海苔の養殖の産地となっている.そう言われてみれば、その通りで、矢口浦はリアス式海岸の最奥地で、ほとんど波がないことに気付く.



 荒波であれば、まず網を張ることができないだろうし、海苔が網からもげてしまうだろう.それに波があっては、海苔が栄養を吸収しにくいのは素人でも思いつく.そういう訳で、この波のない、まるで湖のような南伊勢のリアス式海岸があおさ海苔にとって天国というわけだ.



 南伊勢の中でも、この紀北町の矢口浦では、品質の高いあおさ海苔が育つと言われている.写真を撮っていると、あおさ海苔の緑とオートバイのフレームの緑がおなじことに気付き、少し得意な感じに思えた.

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